2017年07月12日

牛を飼う球団。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

そろそろ農業の方が
繁忙期に差し掛かりそうですが、
ライターの仕事がちょっと落ち着いたので
今日は書評でも書いてみようかと思います。

牛を飼う球団 -
牛を飼う球団 -

発刊から1年以上経つと思いますが、
改めてネットで見つけて
読んでみることにした1冊です。

タイトルの「牛を飼う球団」とは、
四国アイランドリーグに所属する
高知ファイティングドドッグスのこと。

文字通り、牛を飼ってみたり、
農業に参入してみたり。
球団経営を通じて
地域を活性化させていく様が
とても面白くてワクワクします!

それにしても、選手たちが練習後、
畑にくり出して農作業するとは!

うちも球団経営×農業なんて
とっても楽しそうだなぁ〜と、
ちょっぴり夢を見てしまいました。

さしずめ球団名は、
毛織物で栄えた街だけに
「一宮シープ」でしょうか?

あかん!
選手がグランドで寝てしまいそうだ(笑)
いや、観客の方か??

個人的には、昔のパ・リーグみたいに
外野席で寝ている観客がいる光景って、
哀愁が漂っていてなんだか好きですが。。

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2017年04月13日

「年金問題」は嘘ばかり。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

フリーランス界隈の方々と話をしていると、
年金なんてどうせもらえないんでしょ?
というコメントを聞くことが結構あります。

で、そんな時、
ファイナンシャル・プランナーの端くれである僕は、
もしかしたら未払い?と心配しつつ、
国民年金は払った方がいい、
もし金銭的に厳しかったとしても、
免除申請を出しておいた方がいい、と話しています。

年金は破綻する!という
ネガティブキャンペーンのせいで、
国民年金を払っていない人がいるようです。
でも、それが完全に間違っていると教えてくれるのが、
先日読んだ高橋洋一先生のこの本、
『「年金問題」は嘘ばかり』です。

「年金問題」は嘘ばかり ダマされて損をしないための必須知識 (PHP新書) -
「年金問題」は嘘ばかり ダマされて損をしないための必須知識 (PHP新書) -

「年金は「保険」である」という本書の言葉通り、
長生きリスクに備える保険、それが年金です。

しかも、障害年金や遺族年金まで付いてくるので、
実際には、民間の保険会社では無理な、
相当に有利な保険だといえます。

そのあたりの詳しい説明は
紹介している本に譲るとしまして、
じゃあ、年金だけで老後は安心なのか?というと
おそらく大半の方が「ノー」でしょう。
現役時代の給与の4割くらいが支給額の目安ですから、
これだけで暮らしていくのは難しいという人が
かなりの割合を占めると思います。

では、どうすればいいのか?

もし老後を楽して過ごしたいなら、
確定拠出年金などで年金を積み増ししておくこと。
ただ、それよりもっと大切なことは、
老後も働き続けることだと思います。

老後まで働くなんてイヤ!という人もいるでしょうが、
自分がやりたいこと、苦にならないことを軸に
年間100万円程度を稼ぐだけで、全然違ってきます。

それは単に金銭的な問題だけじゃなく、
身体的にも、精神的にも、すごくいいはず。
ちょっと手前味噌ではありますが、
農業なんか、最高だと思いますけどねぇ〜。

いずれにせよ、これからの時代、
ちょっとお金儲けにもなりそうな趣味を
現役時代に見つけておくことが、
老後を充実させるための秘訣になりそうです。

・・・お、なんだか今日のブログは、
ちょっとファイナンシャル・プランナーっぽいな(笑)。

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2017年04月08日

人工知能と経済の未来。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、先日読んだ一冊から。

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書) -
人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書) -

井上智洋さんがお書きになった新書、
『人工知能と経済の未来』です。

人類の科学の進歩はすさまじくて、
それこそ江戸時代が終わって
150年くらいしか経過していないはずなのに、
自動車がバンバン走り、高層ビルが建ち並び、
スマホで何でも調べたり、買えたりできてしまう。
激しい速度で便利になっている、はずの現代。

でも、よくよく考えてみると、
人類が働かなくてもいい世界は、
なかなかやってきそうにありません。
ロボットやら、AIやら、
いろんなモノが出てきているんだから、
そろそろ機械が全てやってくれないかな〜なんて
個人的には思っているんですけど。

この本によれば、しばらくすると
世の中で働く人は1割くらいになるんだそうな。

今、世間を賑わせているAIは、
囲碁など特定の分野だけに使える「特化型」。
かたや、人間と同じような知性を持つ
「汎用型」というのも開発が進められていて、
これが実用化されることになれば、
人間との置換がずっと進んでいくことになりそうです。

やったー!
もう仕事から解放される!
楽して暮らせるぞーー!!

・・・って、ホントにそんなことができるのか。
人間VS機械の全面戦争勃発!なんて、
どこかのSF映画みたいなことにならないのか。

井上さんによれば、ベーシックインカムという
国民全員に一律のお金を給付する仕組みを使えば、
残り9割の人もほどほどの生活を営むことができ、
みんながハッピーになれるんだそうな。

そんなバラ色な未来が待っているのか。
それとも残酷な未来が襲ってくるのか。

それこそ神とAIのみぞ知る世界かもしれませんが、
みんなが苦役から解放されて、
自分の好きなことをとことん追求できる。
そんなユートピアがやってきてほしいものです。

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2017年04月04日

DeNAと万引きメディアの大罪。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、新年度1発目の本のご紹介。
宝島社から先日発売された
『DeNAと万引きメディアの大罪』です。

DeNAと万引きメディアの大罪 -
DeNAと万引きメディアの大罪 -

本の内容は・・・、
あえて詳しく説明するまでもないですね。

いまやプロ野球の球団も所有する「DeNA」。
そんな企業がまさかのコピペサイトを運営!
・・・ということで、
大騒ぎになったのは記憶に新しいところです。

本書では、ジャーナリストや大学教授、
コンサルタントの方々が、この事件について
様々な角度から分析していて面白いです。

単に「盗用するなんて!」という話に留まらず、
キュレーションサイト事業に内在する危うさや、
SEO対策についての技術的なお話、さらには
DeNAの経営手法などにも踏み込んでいたりして、
意外にもなるほど〜と勉強になることが多かったです。

なかでも、『ストーリーとしての競争戦略』や
『好きなようにしてください』などでおなじみ、
一橋大学教授の楠木先生の冷静な分析が面白かった。

個人的には、原稿の粗製乱造の土壌となった
クラウドソーシングが抱える問題にも、
もう少し切り込んで欲しかったな〜という気がしますが。

結局のところ、今回の問題の根っこの部分にあるのは、
「安易に儲けに走った」ということだと思います。

格安ライターに大量の原稿を作らせ、
SEO対策を施してネット広告でがっぽり稼ぐ。
ものすごく簡潔に表現するとこういうことですが、
そんなうまい話、そうそう上手くいくはずがない。

結局、地道にコツコツと仕事をするのが
遠回りのようで一番いい、ということですかね〜。



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2017年01月06日

ビジネス・フォー・パンクス。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

ありがたいことに、
新年早々、忙しくさせていただいております。
年越しの原稿なんかもあったりで、
まあ、いつも通りのスタートではありますが、
今年も実り多き1年になるのではと、
期待しながらPCに向かっているところです。

さて、そんな新年一発目の書評は、
こんな本でいきたいと思います。

ビジネス・フォー・パンクス -
ビジネス・フォー・パンクス -

昨年、結構話題になったビジネス書、
『ビジネス・フォー・パンクス』です。

英国・スコットランドで立ち上げた
小さなクラフトビールの会社を急成長させたという
ちょっと、いや、かなり変わった経営者の著作でして、
タイトルの通り、パンクの精神と哲学に基づいた
ビジネス指南書となっております。

この説明だけだと、なんだか訳が分からない感じですが、
ぶっちゃけ、中身もかなりぶっ飛んでます。
そして、独特の文体とともにその内容がすこぶる面白い!

パンクなんて言いながら、その実、
財務については再三にわたって大事だと説いていて、
財務論について書いた章では、
****
ビジネスにおけるパンク的思考の決め手は、
とにかくルールを破ることだ。
しかし財務に関しては、ルールを破ろうと考える前に、
ルール通りのやり方を体得し
『スターウォーズ』のヨーダの域まで
高めなければならない。
将来、経験を積み、安定したキャッシュフローが
懐に入るようになれば、成功に一歩近づける。
****
なんて書いております。

ヨーダの域かぁ・・・。
まだ僕は、フォースの覚醒すら遠い先のような。。。

そのほかにも、キャッシュの大切さや、
粗利を確保することの重要性など、
結構まともなことを発言している一方、
SNSを活用したPR手法については、
なかば炎上マーケティングのような内容も書かれていて、
日本でそのまま使うのはマズいというか、
得策ではないなと思う部分も散見されます。

そして最後には、本の冒頭で、
「人のアドバイスは聞くな」と主張したのを振り返り、
「ぼくは、人のアドバイスは聞くなと言った。
それはこの本に書いたことすべてにも、
無条件で当てはまる」という
なんだか皮肉めいた言葉で締めくくっていたりします。

お堅い経営書とは違い、
かなりライトな口調で書かれていて、
それでいて、なかなかタメになったり
新たな着眼点が得られる良書だと思います。

著者本人が言う通り、
この本を真面目に実践する必要はない気がしますが、
なんだか自然とアクションを起こしたくなる
そんな一冊じゃないかと思います。
なかなかのお勧めです。

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2016年11月23日

次の時代を、先に生きる。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は祝日ですね。
僕は?というと、ちょっぴり家族サービスをしつつ、
取材をしたり、原稿を書いたりと、
まあ、いつも通りの1日です。
そろそろ年末が近づいておりますし、
なかなか落ち着いて休みは取れないですかね〜。

さて、世間はお休みということで、
このブログをご覧いただいている方も、
いつもよりは多めのようですので、
少しばかり更新をしようかと思い、書評を一つ。

先日読んだ『次の時代を、先に生きる。』です。

次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ - -
次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ - -

著者は、高坂勝さん。
脱・資本主義系の本がお好きな方であれば
おそらくご存じなのではと思いますが、
『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』などの
著書で知られている方ですね。

帯には「経済成長なんてクソ食らえ!!」なんて
ちょっと過激なフレーズが踊っているわけですが、
要するに、今までの成長ありきの社会を見直して、
足るを知る、ほどほどの経済を志向し、
もっと豊かな人生を取り戻そう、というお話。

最近、既存の資本主義を見直そうという
方向性のビジネス書が結構出回っておりますが、
その類いの一冊、と申し上げれば
おおよそ内容を掴んでいただけるのでは、と思います。

僕は仕事柄、ある意味資本主義の権化ともいうべき、
広告関係の執筆も多いですから、
あんまり強く言えない立場ではあるのですが、
それにしても、今後も右肩上がりの成長を前提に
目標設定するような仕事の仕方は、
ちょっと息苦しいのかなと感じます。

手を抜かない程度に、身の丈で、ほどほどに、
やりがいを感じるワークスタイルを選ぶべきであって、
そういう意味では、この本に同意するところは結構多いです。

ただ、全体的にアベノミクス批判の色が強くて、
そのあたりは、なんとも同調しずらい感じがします。

個人的には、資本主義経済の恩恵は受けつつも、
セーフティネットとして貨幣に頼らない生き方を取り入れるという、
よく言えば「いいとこ取り」、悪く言えば「どっちつかず」なスタンスが
ベストなんじゃないかな〜なんて思いながら、
読み進めておりました。

小さな農業で最低限の食い扶持を確保し、
その上で、自分が本当にやりたいことを仕事にするというのは、
農業を使ったベーシックインカムみたいなようなもので、
とてもいいことじゃないかと、ずっと考えています。
この本でも指摘されている通り、自分の食料を作ることは
それほど大変なことではないと思いますし。
家庭の自給率なんて、品物にかなり偏りは出るものの、
難なく100%を超えちゃいますから(笑)。

ともあれ、ちょっと会社に疲れたな〜とか、
今の生き方を見直したいな〜なんて、
悩める方の一服の清涼剤としては、なかなかの良書かと。
「お金がなくても大丈夫!」と安堵できること請け合いです。
・・・もちろん、全くないのも考えものですけどね。。。

普段、ビジネス書を大量に読む僕としては、
こういう感じの本を適度に挟むことで
お金一辺倒の考え方とのバランスを取るようにしています。
なにごとも、ほどほどが一番ですからね。

こんな考え方だから、何事も中途半端なのかなぁ〜。


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2016年11月08日

LIFE SHIFT。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

先日の投稿から、早いもので約1カ月。
更新せねば…更新せねば…と思いつつ、
しばらく放置が続いておりましたが、
やっと重い腰を上げて久々の記事アップです。

まあ、毎度のことながら、
「更新がない=忙しい」ということなので、
自分的には充実した毎日なんですけどね。

現在は今年4本目の社史を執筆中ですし、
そのほか、雑誌の記事やら、大学案内の取材やら。
さらに農業の方でも新たな試みを始めたりと、
某広告代理店さんを責められないほどの
ハードワークっぷりです。

う〜ん、健康にも留意せねば…。

さて、そんなこんなで久方ぶりの更新ですが、
あんまり仕事のことで大っぴらに書けることもないので、
最近読んだ本の紹介でもしようかと思います。

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著の
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』です。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) -
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) -

ちょっと前に『ワーク・シフト』という本が出て
こちらもそれなりに話題となったのですが、
そんな著者が送る「新しい働き方」の本がこれです。

副題は「100年時代の人生戦略」。

人類の大半が100年生きるという
今までにない世界をどう生きていけばいいのか。
それがこの本のテーマです。

すんごくざっくり言うと、
今までの人生は、教育、仕事、そして引退という
3つのステージを生きてこれば
安定した生活を過ごすことができたけど、
これからはそれじゃダメだよね、というお話。

日本でも年金の持続可能性が疑問視され、
実質破綻してるんじゃね?的指摘が多い昨今。
これは日本だけでなく、海外でも同じらしく、
100年生きるのが当たり前になってくると、
今までの3ステージで人生を組み立てるのは、
もはや成立しなくなる、と本書は指摘しています。

じゃあ、どうすればいいのか?

そこで本書が提案するのが「マルチステージの人生」。
従来の3ステージに縛られることなく、
柔軟性、最新の知識、新たな人的ネットワークなどを
積極的に手に入れていく必要があると説いています。

全体を読んでみて、
納得できる部分はもちろん多かったものの、
サラリーマンが当たり前である日本で、
「マルチステージ」といきなり提案されても、
そこへと思い切って踏み出すのは
なかなか難しいかな〜というのが感想でした。

フリーランスの僕からすると、
ほとんど会社に属せず生きてきているので、
なんとも感じないんですけど、
今までサラリーマンしか経験してない人には、
いい意味でも、悪い意味でも、
ある種の縛りがあった方が安心なんだと思います。

創業を志す人たちの勉強会なんかに参加すると
その心的ハードルが一番のネックだったりしますから。

ただ、冷静に考えてみると、
100歳まで生きると仮定した場合、
同じ会社で65歳まで働けたとしても、
あと35年間も食いつないでいけないといけないわけで、
人生において、サラリーマン以外の働き方を
必然的に経験するしかないわけですよね。

そうなった場合の心の準備だけでもしておいた方が、
色々と不幸がなくていいかな、なんて思ったりします。

僕も目下、「フリーライター」に「農家」を加えた
「マルチステージな人生」へとばく進中。
大先輩の農家さんは、85歳を超えても現役だったりするので、
僕もそんな匠の域に到達するまで、
二刀流にさらなる磨きをかけていきたいものです。

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2016年09月08日

さよならインターネット。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

最近、どうやらネットがおかしい。
そう感じたりしませんか?

10年ほど前まで、ネットの空間は、
現実世界に比べてそれなりに自由なスペースで、
やんわりとした匿名性も手伝い、
かなり好き勝手なことができる印象でした。

もちろん、法律を犯したりはしませんし、
マナーを守った使い方は以前からしているつもりですが、
「もしかしたら炎上するんじゃない?」なんて、
それほど気にしなくても大丈夫だったし、
ましてやSNS特有の、誰かにいつもチェックされ、
追い立てられるように「いいね」を押すような、
焦燥感みたいなものはなかった気がします。

・・・と、ぼんやり考えているところに、
面白い本が見つかったので読んでみました。

家入一真さんが書いた、
『さよならインターネット
〜まもなく消えるその「輪郭」について〜』です。

さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560) -
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560) -

著者の家入さんとは、
「ロリポップ!」というレンタルサーバーに始まり、
数々のサービスを提供してきたIT業界の経営者。
最近では都知事選にも立候補したことで有名です。
まあ、もちろん、落選したわけですけど。

で、そんなITどっぷりの方が、
なぜに「さよならインターネット」なのか。
本書ではそのあたりの流れが、
氏の半生を追いながら綴られています。

詳しい内容については、
アマゾンのレビューをはじめ、
他の書評に譲るとしまして、
僕が読んでみて思ったのは、
やっぱりネットは窮屈になってきたんだな、ということ。

その昔、リアルな現実とは離れた、
もう一つの居場所であったはずのネット空間は、
今や、完全に現実世界に引きずり込まれ、
同一空間へと融合してしまった感じがします。

本の冒頭、著者が若い人から、
「インターネットはハサミみたいなもの」と言われ、
衝撃を受ける一コマを紹介していますが、
まさしく今、インターネットは
現実の世界に根ざした一つのツールとして
存在するようになったんだと思います。

そこには、かつてのようなワクワク感や、
得体の知れない感や、おどろおどろしさみたいなものは、
すっかり消え失せている感じがします。

そして、ツールとなったインターネットは、
自分が興味を持つものを、
勝手に探し出してくる探知機になっている。
本しかり、情報しかり、そして、友達しかり・・・。

自分が好きであることを効率的に探し出し、
どんどんと無駄をそぎ落としていくインターネットに、
ある種の危うさを感じるという著者は、
最終章で、インターネットを遮断してみたり、
今まで経験のない世界に飛び込んでみたり、
書店に行ったりすることを勧めています。

インターネットはどこに行くのか。
読みながら、色々なことを考えました。

ネットとの距離感にちょっと悩んでいる方。
一読してみると、きっと自分なりの
付き合い方が見えてくる気がします。

それにしても、最後の答えが「書店」とは・・・。
週の半分は本屋に行く僕としては、
なんだか福音のように思えた一冊でした。

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2016年08月18日

好きなようにしてください。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

みなさん、本当にアツい日が続いていますね!

名古屋特有の猛烈な暑さももちろんそうですが、
リオ五輪(内村選手の大逆転すごい!)、
そして、高校野球(東邦の大逆転ものすごい!)、
さらには、SMAP解散なんて話題も出てきたりして、
なんだか大忙しの2016年夏!という感じですね。

そりゃあ、原稿がたまるのも仕方がない!!
・・・と開き直っているわけにもいかず、、
スロースタートを夢見ていたお盆明けも、
早々とフルスロットル状態に突入しそうな勢いです。

さて、そんな執筆真っ盛りの夜ではありますが、
息抜きをかねて、ちょっぴり書評でも。

好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則 -
好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則 -

楠木建氏の『好きなようにしてください』でございます。

ちょうど8月に入ったくらいに書評欄で見つけて、
早速アマゾンで購入した一冊なのですが、
これが、なかなか、いや、かなり面白かった!

この楠木さんは、『ストーリーとしての競争戦略』という
結構売れたビジネス書の著者の方でありまして、
僕もざっと読ませていただいた記憶があるのですが、
ストーリー・・・よりも、こちらの方が楽しく読めました!

内容は、楠木さんが仕事に悩める人たちから寄せられた
疑問や質問を、ばっさばっさと切り捨てていくというもの(笑)。

ほとんどの質問に、
のっけから「好きなようにしてください」と言い放ち、
そこから持論を展開する、という流れがずっと続いていきます。

「最適な環境」なんて存在しない、とか、
人生は「何をやらないか」を決めること、とか、
仕事と趣味は違う。誰かのためにやるのが仕事、とか。

なんとなくぼんやりと思いながらも、
漠然としていた仕事への向き合い方について、
実にロジカルに答えてくれるのが、なんだか心地良いです。
(もちろん「ん?」というものもなくはないですが)。

なかでも一番共感できたのは、
楠木さんが考える「仕事の原則10か条」のひとつ、
「無努力主義」という考え方です。

決して「努力しない」というわけではなく、
うまくなるためにずっと努力を続けるためには、
「本人が努力だと思っていない」という状況であることが
唯一の条件なのだ、というのが楠木さんの主張。

要するに「好きこそものの上手なれ」ということなんですけど、
確かに「努力しなきゃ!」と気張ってみたところで、
その分野で、ずっと努力を続けることは不可能に近い。
「他人からみれば相当な努力」だけど、
当の本人からすれば「無努力」な状況でないと、
抜きんでたスキルというのは、手にできないかもしれないですね。

まあ、僕もフリーライターに、農業にと、
とにかく努力が楽しくて仕方がない分野を選んで、
時にはゆっくり、時には全速力で走っているつもりですが、
振り返ってみると、確かに「無努力主義」かもしれないなぁ。
抜きんでたスキルは、まだまだ遠い彼方ですけど、
これからも地道な努力(というか無努力)を
自然体でずっと続けていきたいものです。

あんまり「意識高い系」だと思われても
実物とのギャップに僕自身が悩まされそうなので、
ぼちぼち、マイペースでいきたいと思いますが・・・。

というわけで、『好きなようにしてください』、お勧めです。
今まさに仕事に悩んでいるという方は、ぜひ。
個人的には、「ベンチャーに行きたい!」という人が
次々登場してくるのが、なかなか面白かったりします。

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2016年06月07日

物欲なき世界。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

本日も、最近読んだ本のご紹介でもしようかと。

物欲なき世界 -
物欲なき世界 -

管付雅信さんの『物欲なき世界』です。

名古屋のフリーライターとして
雑誌やウェブなど何でも書いてる僕ですが、
広告関係のお仕事をする機会も結構多くて、
名古屋のコピーライターだったりすることも
まあまあの頻度であったりします。
・・・というか、最近はこちらの方が主だったりして。

で、そんな広告業界でちょっと、
いや、かなりやっかいなのが、
「物欲がないこと」だったりします。

広告というのは、誰かにモノやサービスを
購入してもらうためにあるのが基本ですから、
どんな名コピーをひっさげてプロモーションしても、
そもそも物欲がなければ、購入に至らないわけで。

町中でティッシュを無料で配られても、
いらなければただの邪魔者、みたいなことですよね。
どれだけ魅力的に見せても、価格を安くしても、
いらないものはいらない、というわけです。

そういう意味では、最近、
やっぱり「物欲なき世界」は広がってきているかなと。
そんな風に思いながら、本書を手に取りました。

めちゃめちゃ端的に言ってしまうと、
大量消費の時代が終わって
もっと本質的なものへと消費の矛先が
移動してきている、という内容なんですけど、
本書では、世界中の様々なトピックを引き合いに出し、
新たな消費のカタチとはどんなモノかを、
総まとめしてくれていて、色々と考えさせられました。

ただ、本書に出てくるような
ポートランドとか、シェアリングエコノミーとか、
最近のトレンドとなりつつある
ワードを俯瞰して眺めていると、

単に都会が忘れ去ってしまっただけで、
地方にはそんなもの、普通にあるよね?と思ってしまう。

結局、ちょっと行き過ぎてしまったものが、
ノスタルジー的な感覚も手伝って、
揺り戻しているだけなんじゃないか、と。

最先端のネット技術を駆使して、
モノをシェアしたりするよりも、
畑のご近所さん同士で、
野菜をシェアしてる方があるべき姿だよね。

と、個人的には思いながら、
それでも楽しく読めた1冊でした。

これからの消費のトレンドを掴む意味では、
とってもうまくまとまっていて読み応えがある良書かと。

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2016年06月06日

「ない仕事」の作り方。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、あの人の一冊を。

「ない仕事」の作り方 -
「ない仕事」の作り方 -

みうらじゅんさんの『「ない仕事」の作り方』です。

帯には「一人電通」というフレーズがあるんですが、
みうらじゅんさんは、自分の仕事の進め方を、
まさしく広告代理店のそれだと語っておりまして。

「マイブーム」という言葉を作ってみたり、
「ゆるキャラ」という新たなブームを生み出してみたり。

そのほかにも、色々なジャンルを
次々と誕生させているみうらじゅんさんですが、
それらは、そもそも「ない」ものばかり。

そんな「ないもの」に名前を付け、
いろいろな仕掛けをして、世に送り出す。
それこそが、みうらじゅんさんの
仕事の基本的なスタンスなんだそうです。

本のタイトルだけ見ると、
どうやら新手のビジネス書が現れた!
・・・みたいな匂いがぷんぷん漂うわけですが、
果たして中身は?と申しますと、
やっぱり、みうらじゅん節が全開なわけで。

とことん馬鹿なことを、大真面目に突き詰めると、
こんな面白いことができるんだな〜と、感激します(笑)
(もちろんボツネタも大量にあるわけですが)

このスタンスで仕事をして、
果たしてうまくいくのか?といえば、
まあ、天才の為せる技、なんでしょうが、
なんだかちょっぴり肩の力が抜けて、
「まあ、仕事、頑張ってみるか?」と
思わせてくれるから不思議です。

未読の方は、ぜひ。

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2016年04月15日

圏外編集者。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

相変わらず忙しい毎日ではありますが、
ちょっと前の猛烈さはやっと薄らいできて、
まあ、平常業務に戻りつつあるかな、という感じです。

さて、今日は1冊、本をご紹介しようかと思います。
都築響一さんという方の『圏外編集者』です。

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雑誌『POPEYE』や『BRUTUS』などで
長らく編集・ライティングを勤めていた方のようで、
現代アートの美術全集や、若者たちの部屋を撮影した本、
日本各地の奇妙な名所を集めた一冊など、
独自の視点や切り口で編集された多くの著作があります。

で、この『圏外編集者』では、そんな都築さんが、
ご自身の編集者人生を振り返りながら、
編集者とはどうあるべきか? そして、
未来の出版はどうなっていくか?などを語っています。

僕は、「名古屋のフリーライター」を標榜し、
今や仕事の大半がライティングになっているわけですが、
かなりの雑誌・書籍の編集もさせていただいてまして、
こう見えて(どう見えて?)、一応、編集者でもあります。
(ちなみに時々、撮影やデザインもしてたりして)

いわゆる同業者の大先輩であるわけですが、
その生き様というか、仕事への熱量というか、
全然足元にも及んでいないな〜と、反省することしきり。
まだまだ未熟者だと痛感させられる内容でした。

最近は出版業界の暗いニュースがよく流れ、
なんだか悲観論が全体を覆っている感じがあるのですが、
ただ、本の中には、勇気づけられる記述もたくさんありました。

****

自費出版というかたちで地元のカルチャーを、自分たちで発信できるようになったら、もう東京はいらない。自分の地元にいて、自分たちの足元を見て、興味があることを自分たちで本にして、自分たちで売ったり買ったりする。そこに東京の出版業界が入り込める余地は、もうない。「いま起こりつつあること」は、その場所にいなければけっして見つからないのだから。

自費出版、電子出版、ネット販売という本のかたちと販路が生まれたことで、出版業界は大きな変わり目を迎えているはず。スケールメリットがスタートラインの差にならなかったら、あとは版元の有名無名ではなくて、本の内容で勝負するしかない。

(問7.出版の未来はどうなると思いますか? P220〜221より)


****

地方で生きるライター・編集者が
今まで以上に存在感を発揮できる時代が、
すぐそこに、いや、もうすでに来ているかもしれない。

そんな時代だからこそ、何をやるべきなのか。
しっかりと考えながら、一つひとつの仕事に
真摯に向き合っていきたいと思います。

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2015年12月30日

資本主義に希望はある。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

先日のブログで「書評でも」と予告していたので、
年賀状作業の最中(まだかい!)、少し書いてみようかと。

久々のレビュー第一弾は、
あの“近代マーケティングの父”として名高い
フィリップ・コトラーさんの著書、
『資本主義に希望はある』でございます。

資本主義に希望はある―――私たちが直視すべき14の課題 -
資本主義に希望はある―――私たちが直視すべき14の課題 -

最近、ビジネス書界隈では、
なんだか「資本主義」がブームの様相を呈していて、
「脱資本主義」とか「資本主義は限界」だとか、
その手の本が色々と出版されていたりしております。

昨年から今年にかけて話題になった
ピケティの『21世紀の資本』も、
まあ、ある意味、この流れの本だったりします。
あとは『里山資本主義』関連も良く目にしますね。

ちなみに、うちの奥さんは
『21世紀の資本』というのが話題だと伝えたら、、
「どんなシフォン?」と言っておりました(苦笑)

さて、本題の『資本主義に希望はある』ですが、
『希望はある!』というよりも、
『希望はある!?』みたいなテイストでして、
コトラー大先生は、資本主義について、
14の欠点を指摘しております。

で、どんな欠点かといえば、
まあ、貧困を拡大するとか、環境を破壊するとか、
GDPの成長だけを重視しがちだとか、
今までも言われてきたことがほとんどですけど、
細かい数字なんかも織り交ぜて現状を伝えてくれていて、
興味深く読み進められる内容じゃないかなと思います。

個人的には、資本主義に勝るシステムは現状ない気がするし、
本を読んだからといって、個人の力で
どうにかなるものでは到底ないんですけど、
世の中の見方を変えるきっかけにはなるのかな、と。

なにより、マーケティングなんて、
いわば“資本主義の権化”みたいな分野の大家が、
「積極的な成長は慎重に」なんて言ってること自体が、
なかなかインパクトのある一冊だと思います。

約350ページと程よいボリューム感もありますし、
年末年始に読むには、なかなか良いのかなと。

posted by もっぴ at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月10日

フリーランスで生きるということ。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

こういう働き方をしていると、
「フリーランスって大変ですよね?」と
聞かれることが、割と多くあったりします。

実のところ、フリーのライターであることに、
しかも、名古屋近郊という地方であることに、
それほど、大変さは感じていなかったりします。

ただ、「大変ですね」というのは、
ほとんど社交辞令なんだろうなとは承知しているものの、
それでもやっぱり、「フリーランス」というものについて、
それなりに考えることはあったりします。

で、最近読んでみたのが、この一冊。
『フリーランスで生きるということ』です。

フリーランスで生きるということ (ちくまプリマー新書) -
フリーランスで生きるということ (ちくまプリマー新書) -

この本では、そもそも
「フリーランスとは何なのか?」という
フリーランスの定義から解説が始まっていきます。

そして、さまざまな業界で働く
フリーランス、またはフリーランス的な人たちの
仕事への向かい合い方などを紹介。

その後、終盤に向かうにつれて趣が変わっていき、
「フリーランスはどうやれば生きていけるのか」という、
ハウツー的なお話へと進んでいきます。
まあ、ハウツーといっても、小手先のテクニック論というより
フリーランスとしての心構えを説く、といった感じでしょうか?

実はこのブログ、ページ別で見てみると、以前に書いた
名古屋のフリーライターは、「食える」のか?』という記事が
ぶっちぎりでアクセス数を稼いでおりまして、
世の中には「あわよくばフリーで」という方が
結構いるのかな?なんて思ったりしているんですが、
そんな方には、かなりお勧めなんじゃないかと思う一冊です。

この本でも書いてあるのですが、
サラリーマンとフリーランスとの違いって、
やっぱり「自主性」の部分なんじゃないかと思います。

もちろん、サラリーマンであっても
主体的に仕事をしている方がたくさんいることは、
日々の取材を通じて、十分認識しているつもりです。

でも、フリーランスで生きるということは、
何事も「自分で決めるということが前提」というのが、
サラリーマンの方々との一番の違いであり、
難しいところであり、面白いところだと思います。

ただ、フリーランスというと、
「何でも好き勝手でOK」みたいな
イメージを抱かれる方もいると思うんですが、
本書でも指摘している通り、自己主張をしつつも、
周りと上手くコミュニケーションをとることが
ある意味、サラリーマン以上に大事かな、と思ったりします。

あと、本書の中で「なるほど」と思ったのが、
「自分自身と仲良しになる」という言葉。

『いい自分も悪い自分も受け入れて、
仲良くできることが大事です。
繰り返しますが、自分ひとりしかいないのですから、
自分を嫌いにならないことです。』(P162より)

そうだよなぁ〜。
フリーランスは、社長も上司も同僚も部下も、
「全部自分」みたいなものですからね。
謙虚な姿勢を持ちつつも、どこかで
「俺って最高!」と思う部分がないとやっていけないかも。

…なんて、自惚れ系ライターは、
自分がフリーランスであることに妙に納得するのでした。。。

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2015年09月06日

老後破産。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今週末はなんだか乗り気なムラっ気ライターは
連続して、最近の読書遍歴から1冊ご紹介をば。

老後破産:長寿という悪夢 -
老後破産:長寿という悪夢 -

本家のテレビ番組の方も話題でしたよね。
NHKスペシャル取材班による『老後破産』です。
副題は「長寿という悪夢」。
いや、タイトルからして下手なホラーより恐怖です。。。

近頃は「国民年金では暮らしていけない」というのは、
もうすっかり浸透した感がありますが、
そんな年金と生活保護との間にできた
深い溝にはまり込んでしまい、
どうしようもなくなってしまった高齢者たちに
スポットライトを当てたテレビ番組が元になっています。

詳しくは本を見てもらえればと思いますが、
無年金を決め込んで生活してきたわけではなく、
それなりに年金を収めてきた人であっても、
老後を一人で生きていくのはこれほど辛いのかと、
なんだか気持ちがずーーんと沈んでいくこと間違いなしです。

しかも、今の高齢者はまだマシだと考えると、
10年後、20年後はどうなってしまうんだろうと
救いようのない暗澹たる思いで胸が苦しくなります。

本の中では、都会だけでなく、
田舎暮らしの高齢者の話も出てくるわけですが、
こちらは自給自足で食べ物が確保できる分だけ、
まだなんとか暮らせる印象が強いです。
一方で、お金で食料を確保しなければいけない都会の状況は、
まさしく「悲惨」というほかない感じがします。

そういう意味では、自給自足を目指す
都会の人たちの話題が最近多くなってきているのも、
なんだか自然な流れなのかな、という気がします。
実際、自分が食べる野菜を作ることって、
その気になればそんなに難しいことじゃないですし。

自分のライフラインを自分で確保するというのは、
老後の不安を和らげる意味でも、心の癒しになるのかな。


「老後の沙汰もカネ次第」
「結局、高齢者問題はお金でほとんど解決できるのです」

本の中では、こんなフレーズが出てくるわけですが、
さまざまな「老後破産」の高齢者たちの話は
まさしくそんな現実をストレートに表していると感じます。

もちろん、老後に向けた準備を怠らないことは大切。
でも、どうしようもない事態だって、おそらく起こるわけで。

生活保護は、自宅や預貯金があると受理されないのが定説だけど、
最近は、自宅があっても受けられることがあるとか、
お金がなくても大丈夫な「無料低額診療」のお話しとか、
介護保険制度の仕組みなんかも理解できたりなんかして、
「転ばぬ先の杖」の役割も担ってくれそうな一冊かと。

ちなみに、地元の図書館で借りて読みましたが、
僕の後には、すでに11人も貸出予約が入っている模様。
やっぱり関心が高いテーマなんでしょうか。

「老後破産」なんて話題が多くの人の関心事なんて、
なんだかとっても切ない気がしてならないですが…。

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2015年09月04日

「学力」の経済学。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、最近話題の1冊から。
『「学力」の経済学』をご紹介したいと思います。

「学力」の経済学 -
「学力」の経済学 -

個人的にはかなり前に読了していたのですが、
最近、大々的に平積みで推す本屋さんが増えてきて、
結構注目を集めているのかな〜と。
あれよあれよという間に
ベストセラーの仲間入り、といった状況ですね。

実は、タイトルを見た僕は、
「いい大学を出ていかにたくさん稼ぐか」みたいな
ちょっと下世話な内容をイメージしたんですけど、
著者の方は、「教育経済学」というジャンルを研究をされているようで、
「どんな教育がいいのか?」という疑問に
エビデンス(科学的根拠)で答える、という
もっと深みのある内容になっております。

例えば、「ゲームは子どもに悪影響を与える」。
これって、実際のところ、どうだと思いますか?

実は、さまざまな研究がなされた結果、
「1日1時間くらいなら影響がない」どころか、
ロールプレイングゲームなんかは、
ストレス発散のほか、創造性や忍耐力を養うために
よい影響があるという研究結果まであるんだそうな。

確かに、ドラクエシリーズの復活の呪文には、
忍耐力をかなり養ってもらった気がします。。。

それにしても、な〜んの根拠もなく(じゃないかもしれないけど)
「ゲームは1日1時間!」と当時から唱えていた
高橋名人は、やっぱり僕らの神だと思います!

なんだか「ゲーマーの独り言」のように脱線しましたが、
「ご褒美で釣るのは、別に悪いことじゃないよ」とか、
「高校・大学よりも、幼児教育の方がうんと大事」とか、
データをもとにしながら、いろんな疑問に
ズバッと答えを示してくれるのが、なんとも痛快です。

もちろん、子育てはそんなに単純じゃないし、
あくまで一般論でしかないことは理解していますが、
それでも目からうろこな話がとても多くて、
だれしもタメになる一冊、じゃないかと。

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2015年08月12日

墜落遺体。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今年は、戦後70年の節目の年ですが、
こちらも30年の節目ということで、
本日はこの一冊をご紹介します。

IMG_4983.JPG

もうタイトルからすべて察しが付くと思いますが、
30年前に起きた日航ジャンボ機墜落事故で、
身元確認班の責任者を務めた方の記録です。

遺体との対面に嗚咽する遺族たち。
凄惨な現場で懸命に確認にあたる人たち。
もう、涙なしでは読み進められません。

人生とは何か。生きる意味とは。
様々なことを考えさせられる一冊です。ぜひ。

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2015年06月27日

老後貧乏にならないためのお金の法則。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

相変わらず「小忙しい」毎日でございます。
そろそろ、当ブログでもご紹介している
玉葱採種の収穫時期も近づいてきておりまして、
大忙しの波がやっと落ち着いてきたと思っていたら
また荒波がどっと押し寄せてきそうな気配です。

晴耕雨読でのんびり…なんて、いつになるのやら。
と思いながら、仕事がなくなるのはもっと嫌!なんて
内心、常にビクビクしている小心者フリーライターです。

さて、毎度のごとく前置きが長くなりましたが、
今日は、最近読んだ本から一冊ご紹介します。

ちょっと久々な気がする、「ド直球なお金の本」から。
田村正之さんの『老後貧乏にならないためのお金の法則』です。

老後貧乏にならないためのお金の法則 -
老後貧乏にならないためのお金の法則 -

お金のことに詳しくない方に、
手っ取り早く基礎知識を吸収できる
一冊をお勧めするとしたら?

もしそんな質問を受けたなら、今までの僕は、
山崎元さんの『全面改訂 超簡単お金の運用術』を
間違いなくお勧めしていただろうと思いますが、
これからは、本書に変わるかも。それぐらいの良書です。

レベル的には、初級〜中級の一歩手前という感じで、
なかにはとっつきにくい部分もある印象ですが、
大学のサークルの後輩の質問に、先輩が応えるという
対話仕立ての内容になっておりまして(『嫌われる勇気』の影響?)
まったくの素人にはちょっと難しいトピックを、
分かりやすく解説してくれています。

年金は、制度的に崩壊することはないでしょうが、
これからは、年金+αを自分で考えていかないといけない時代。
どうやって老後を迎え、乗り切るのかを考える上で、
とても心強い手助けになること請け合いです。

ちなみに、これをご覧のあなたは、
何歳ぐらいまでの老後資金があれば足りると思いますか?

平均寿命が男性80歳、女性86歳だから、
それぐらいまでの生活費があれば十分、と思っていませんか?

そんなあなたは、本書を立ち読みしてみるといいかも。
実は、平均寿命というのは、
ゼロ歳からどれだけ生きるかを示した言葉なので、
実際には、死亡確率が高い幼少期を生き抜くと、
かなりの確率で平均寿命を突破することになります。

本書によれば、現時点で
男性なら83歳、女性なら89歳で
およそ半分の人が生きているんだそうな。
4人に1人が生き残っているのが、
男性では90歳、女性では95歳。
今後はこの数字がさらに伸びると予想されているので、
老後の生活は、90歳ぐらいを想定しておかないと、
最終的に破たんしてしまうことになりかねないのです。

「60歳で定年してからまだ30年もあるの!?」と、
なんだか目の前が暗くなる感じがしますが、
現実から目をそらすことなく、コツコツと
準備をしておくことが、結局大事なのかな〜と。

ちなみに僕は、老後を遊んで暮らせるような
余剰資金を貯めるのは厳しいかな〜と踏んで、
ライターなり、農業なり、生涯現役でいられる
仕事を続けていければと考えているわけですが。

特に農業は、自分で食べ物を生み出せるので、
IT業界みたいに大儲けするのは難しそうですが、
「生きていく糧」という意味では、
最強なんじゃないか、と個人的には思っています。


…と、なんだか横道にそれましたが、
年金、賃貸or持ち家、資産運用、
医療・保険、相続などなど
人生のお金にまつわるトピックは
ひと通り網羅されている一冊ですので、
「今からでも遅くはない。勉強しよう!」なんて方は、
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょう? お勧めです。

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2015年05月29日

夢を売る男。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

更新が滞っていた間に、それなりに本を読んでいるので、
手っ取り早いから、本日もカテゴリは「読書」で、と思います。

夢を売る男 (幻冬舎文庫) -
夢を売る男 (幻冬舎文庫) -

最近、書店に行くと、
文庫版が平済みされている光景をよく見ると思います。
百田尚樹さんの『夢を売る男』です。

アマゾンのレビューあたりと覗いてみると、
件の『殉愛』騒動で相当なアンチを生んだせいか、
作品の内容と関係のない部分でかなり荒れている印象ですが、
自分が出版業界に縁が深いからか、
とっても面白く読ませていただきました!

…なんて言っていたらまずいのかな。。。

テーマは、「自費出版」。
「有名になりたい」「本を出したい」という人の夢を、
著者と出版社が製作費を出し合う形で実現する――。
そんな、なんだかどこかで聞いたことのあるような
出版社の営業マンたちの仕事ぶりを描いております。

実のところ、僕はこの手の分野に基本的に絡んでおらず、
どういったカラクリになっているのかはあんまり知らなくて、
なんだか勉強にもなった作品でした。

『永遠の0』は、もちろん面白かったですけど、
こういった百田節そのままの作風も、なかなか好きだなぁ〜。

とにかく、全編に渡ってブラックユーモアたっぷり!
僕は、自費出版自体を否定は全くしない立場ですけど、
「とにかく出版したい!」と盲目的に前のめりな知人がいたら、
この作品を一旦読んでみて、
改めて冷静に判断してみたら、なんてアドバイスしようかな。

posted by もっぴ at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月28日

0ベース思考。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

一旦更新し始めるとしばらく続くのが平井流。
というわけで、昨日に引き続いてのブログ執筆でございます。

それにしても、名古屋はやっぱり暑いですね!
昨日までいた東北がなんだか恋しい1日でございました。

さて、本日はこちらも久々の「読書紹介」でもしようかと。

長らくビジネス書売上ランキングの常連でしたので
すでにお読みの方も結構いらっしゃるのでは?と思いますが、
こちらです。

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる -
0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる -

最初にこの本を見た時には、
「なんだろ?」という程度の反応だったんですけど、
著者の経歴を見て「即買い!」を決めました。
世界的なベストセラー『ヤバい経済学』『超ヤバい経済学』を生み出した
著者2人による新作だったからです!

※ちなみに『ヤバい経済学』は紹介済み→記事はこちら

僕はこの2冊から「目から鱗」な発想をたくさんもらったので、
今回もかなりの期待をして読み始めたのですが、
『ヤバい経済学』を手にした時ほどの衝撃はなかったものの、
とても面白く読み進めることができました。

本の中には、「フリーク」という言葉が頻出するのですが、
これは「変人」とか「常識に捉われない人」といった意味。
大胆にざっくり要約すれば、常識に捉われたり、恥ずかしがったりせず、
何でもゼロベースで考えようよ、と主張しているのが本書です。

読み進めていくと、具体例が色々と出てくるわけですが、
その一つが、サッカーのPKのお話。

結構言われることが多いですけど、
実際、PKでは、統計上両サイドを狙うよりも
キーパーがいる真ん中に蹴る方が成功確率が高いそうです。
でも、選手はなぜ、両サイドに蹴ろうとするのか?

それは、サイドに蹴ってキーパーに止められるよりも、
ど真ん中に蹴って止められた方が、きっと非難される。
だから「下手に恥をかくことは避け、自分の体面を守る」という
インセンティブが働いているからだ、と著者は分析しています。

自分の過去を振り返ってみても、
実は正解は違うところにあると思っていても、
自分の体面を考えると、違う選択肢を選んでいる、
なんてことは、結構あったんじゃないかなと考えさせられます。

そのほかにも、人はいかに「知らない」と言うことが難しく、
「知ったかぶり」をしてしまうか、といった
ちょっと耳の痛いような内容も含めて、
面白いエピソードがふんだんに盛り込まれているので、
「へぇ〜」「なるほど」なんて思いながら、
きっと楽しく読み進めていけるはず。

もちろん好みは分かれるとは思いますけど、
個人的には、一度手に取ってみて欲しい一冊です!
特に、僕みたいな「変人寄り」の人にはうってつけかと(笑)

…それにしても、偶然手にしなければ、
『ヤバい経済学』が好きだった僕でも、
以前とタイトルが違うので、スルーしてしまったかも。

良く見れば、版元も変わってるし、訳者も…。
このあたりもゼロベースで熟考すべきだよ、という
著者の主張なのか、はたまた単なる「大人の事情」なのか。。。


posted by もっぴ at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする