またまた、今日も読書から。

タイトルだけを見ると、「どうかな〜」なんて感じがしますが、(一応)合法的な形で借金を踏み倒せる方法を指南した本です。
ただ、先日、どうやらこの本の著者が、脱税を指南したという容疑で逮捕されたようで。
なので、内容が合法かどうかの真偽は、大きな疑問符が付くと言わざるをえませんが・・・。
それにしても、この本が言いたかったことのテーマのひとつが、
「莫大な借金を抱えてしまっても、何も自殺する必要はない」
ということなので、その意味では、社会的な意義のある1冊なのかな、とも。
世の中には、自分で借金をしなくても、お人よしすぎて、連帯保証人になってしまったあげく、泥沼の借金地獄に突入…という方もいらっしゃいますから。
ただ、鉄則は、やはり、これに尽きますね。
「自分で借金はしないこと」
「連帯保証人にはならないこと」
連帯保証人というと、「本人が払えなくなったら、自分のところに請求がくるもの」ぐらいに考えている方も多いように思いますが、実際は、そんなことありません。
単なる「保証人」ではなく、「連帯保証人」になった時点から、「実際に借りている人と一緒に借金をした一人」のような状態になってしまいます。(←ここらへんは、分かりやすさ重視で正確な表現ではありませんから、詳しくは関連書物などをご参照くださいませ)
というわけで、実際に借金をしている人の支払いを待つことなく、直接「連帯保証人」の方へと借金の返済を要求できるわけです。
自分は借りてないのに、請求は借金をしている本人をすっ飛ばして、自分に取りたてが来てしまう。
考えれば考えるほど理不尽極まりないですが、契約上、これが現実です。
…どうやら、世界的にみると、この「連帯保証人」という制度がある国自体が、少数派のようですけどね。
「どうしても!」とせがまれて、「連帯保証人」になる方もいらっしゃると思いますが、こういった事実をまずはキチンと理解して、くれぐれもご注意いただければと思います。
以上、フリーライター平井による、FP的生活防衛講座でした。
…って、今回、書評のはずでしたっけ? あれ??