そこには冒頭、「昨年はついに経済活動を支える15歳以上の労働人口の割合が6割を切った」とある。
15歳の労働者はほとんどいないのが実情だろう。また、無職の人や主婦だってこの中に含まれるはずだ。
そう考えると、実質的な働き手は、すでに国民の半分を割っているのではないだろうか?
高齢社会と言われて久しいが、現実がこれほどまでに深刻だとは、改めて驚かされた。
すでに「1人が稼いで、自分ともう1人を養う」という状況に陥っているという現実。
そして、高齢化はまだまだ今後も加速度的に進行し続けるという現実。
大規模な戦争や天変地異でも発生しない限り、この人口構造に変化が起こることはないだろう。
本当に、一刻も早く少子化対策を講じないと、近い将来、当然のように日本は破たんする。
高齢者への給付をばっさり切り、その分を子育て支援に充てるのか?
子どもがいない分を、大規模な移民受け入れで賄うのか?
方法はいろいろあると思うが、今までの延長線上で物事を考えるのではなく、大ナタを振るって大改革を断行しないといけない時期が来ている。
タイムリミットは、もう、過ぎているかもしれない。