テレビ番組『カンブリア宮殿』で、月曜日、「理想の人材」スペシャルと題した番組が放送されました。
求人に関わるものの一人として、興味深く視聴したのですが、
一つだけ違和感を覚えるのが、「やりたい事を見つける」というスタンスです。
もちろん、今から社会人になるわけですから、自分が興味を持ち、やりがいを感じられる職を選ぶことがいいのは当然ですが、
現在のように「就職」ばかりがクローズアップされてしまうと、その人の「人生の目標」がないがしろにされてしまうような気がしてなりません。
自分の人生の目標が、仕事の内容に直結している人は、「やりたい仕事探し」にまい進すれば、きっといい「答え」にめぐり合うことができると思います。
でも、例えば、人生の最終目標が、「家族と幸せな家庭を築きたい」とか、「給料はそこそこでいいから余暇を友人たちと楽しみたい」とか、
仕事以外の部分の目標が強い場合には、どうしても「やりたい仕事がない」という帰結になってしまうような気がします。
「やりたい仕事を探す」よりも、もっと大切なのは「どんな人生を送りたいか」をしっかりと考えること。
そのためには、自分が死んだシーンを想像するのが一番だと思います。
例えば、余命3年だと言われたら、あなたは今から何をしますか?
例えば、葬儀の時、妻から、子供から、友人から、どんな人だったと言われたいですか?
例えば、今日死ぬと分かっていたら、1日をどのように過ごしますか?
著名な自己啓発本には必ずといっていいほど出てくるフレーズですが、こうして自分の死から逆算して物事を考えると、きっと「自分の人生観」があぶりだされてくると思います。
その結果、「仕事はほどほどにして、よりプライベートを充実させたい」という自分の理想に気付き、フリーターになるというのも選択肢の一つではないかと思います。
…もちろん、正社員の方が生涯賃金が圧倒的に高いので、それ相応の暮らししかできないという現実はしっかり直視・納得した上での話ですが。。。
どれだけの学生さんがこのブログを見ているの分かりませんが(毎度のことですが)、
「理想の職探し」の前に、「理想の人生探し」をしてもらいたいな〜と思います。きっとそれがハッピーな就活にもつながると思いますから。
え? 僕の「理想の人生」ですか?
…う〜ん、人に諭す前に、まずそこを改めて見返さないと。。。