先日読んだ本の流れで借りてみました。
確か『ブラック・スワン』の参考文献一覧から拾ってきたんではないかな?と思いますが、
本の中身は、『ブラック・スワン』同様、どうして人間は非合理的な行動をしてしまうのか?という謎を解き明かす内容になっています。
この本の着眼点が面白いのは、その理由を「いじわるな遺伝子」に求めているところ。
例えば、人がどうしてもダイエットできないのは、「狩猟生活時代に、食べることで脂肪という貯蓄をしてきた先人たちの遺伝子によるもの」としたり、
例えば、給与を支給されるとすぐに消費行動に向かってしまうのは、「先人たちにとって「食べる」という形の消費は、危機が訪れた時に役立つ貯蓄の形だった」と考えたり。
その着眼点のユニークさだけでなく、こうした遺伝子が組み込まれていることを前提に、「どうしたらその遺伝子の働きに対抗できるのか」が指南されている点も秀逸です。
この本は面白い! 個人的には『ブラック・スワン』よりもお勧めです。
…ちなみに、
後半はセックスや浮気、夫婦関係などのトピックが続くんですが、
図書館で借りたこの本、この後半にびっしり線が引かれていました。。。
どんだけ性生活に悩み抱えてんねん!!
なんて、前に読んだ人の嗜好が分かるのも、図書館本や中古本のデメリットであり、醍醐味かもしれません。
もちろん、「図書館本に線」はご法度行為! ダメですよ〜。