2010年05月05日

社員をサーフィンに行かせよう。

割合最近の本ですが、「名著」との呼び声も高い一冊。


社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論

社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論

  • 作者: イヴォン シュイナード
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本




前々から「読んでみたい本リスト」には名を連ねていたんですが、知人の方からお借りして、ようやく目を通すことができました。

ご存知、環境問題を意識した斬新な経営手法で注目を集める、パタゴニアの創業者が書いた経営哲学本。

「社員をサーフィンに行かせよう」のタイトル通り、普通の人にはおよそ「異世界」のような、そんな会社の仕組みが紹介されています。

楽しく仕事をすることを追求し、フレックスタイム制を導入し、車内に託児所を設け、常に最高品質の製品を追求する――。

「理想の彼方」にあるような究極の会社像が、現にしっかりと機能しているというんですから、ホントに凄いなと思います。

地球環境の保全を声高に唱えつつも、「自分たちの経済活動自体が、地球環境の悪化を少なからず助長している」という大いなる矛盾を素直に認め、そのうえで、でき得る最大限の努力を続けていく姿勢が胸を打ちます。


現実的には、シーシェパードの援助などさまざまな問題もはらんでいるようですか、その思想や理念、働きやすい職場環境の創造、などを見るにつけ、

自分もこんな会社を創れたらいいな――

と、純粋にそんな気にさせてくれる一冊です。

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たまたま。

またまた「偶然」がテーマの一冊。


たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

  • 作者: レナード・ムロディナウ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/09/18
  • メディア: 単行本




統計学や確率論などの話をつづった一冊。最近、この手の本を立て続けに読んでいるせいで、個人的にはちょっと胸やけ気味になってきましたが、それでもなかなか面白く読ませていただきました。

ただ、先日、『リスク ―神々への反逆―』という同種の本を読んだばかりで、前半、これまでの確率論の歴史を振り返る部分は、ほぼ同じ内容なのかな〜と。

『リスク』を読んだ方には、ちょっともの足りないと思いますが、「まだ読んでいない」という方なら、きっと楽しく読める一冊だと思います。

で、本の中で面白かったのが、昔、アメリカの新聞コラムで大きな話題となったという読者投稿コーナーのお話。

その質問コーナーに、ある日、こんな投稿が届いたそうです。

テレビのゲーム番組で、競技者が三つのドアの選択権を与えられるとします。一つのドアの後ろには車が、残りのドアの後ろにはヤギがいます。競技者が一つのドアを選択したあと、すべてのドアの後ろに何があるかを知っている司会者が、選ばなかった二つのドアのうちの一つを開けます。そして競技者にこう言います。「開いていないもう一つのドアに選択を変えますか?」選択を変更することは競技者にとって得策でしょうか?

これは、当時のとあるテレビ番組が元ネタになっているようですが、あなたなら、この質問者にどう答えますか?



この質問者に、雑誌の投稿コーナーでは、


「選択を変えた方がよい」、と答えたといいます。


さて、あなたはこの回答をどう思いますか?

よ〜く、考えてみてください。


…と、まあ、こんな具合に、「人はいかに間違った選択を直感で行ってしまうのか」や、「人々はなぜ、偶然の成功を、後から「必然だった」と考えてしまうのか」などなど、陥りやすい日常の誤解や誤認を暴いていってくれます。

著者によれば、「成功というのは偶然の産物」であるとのこと。だから、IBMのパイオニア、トーマス・ワトソンが言ったように、「もし成功したければ、失敗の割合を倍にしろ」というのが正解なんだとか。


われわれにできるのは、打席を多くし、より危険を冒し、チャンスを捉える数を多くすること。これならば、自らのコントロールでなんとかなる。そう、偶然に発生する「成功」が訪れるまで。


こう考えると、「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」なんてフレーズも、あながち的を射ているわけで、

昔から残る格言やことわざって、ホントすごいな〜と、しみじみ感じてしまいました。


posted by もっぴ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

耕耘機。

今日は、以前から参加している、一宮市主催の「はつらつ農業塾」へ。

いつものメンバーの方々と、ジャガイモの土寄せ作業などを行いました。

今日の作業では、土寄せと除草を兼ねて耕耘機が登場。

僕も、少しですが運転?させてもらいました。


でも、本体の重量が重かったのか、僕の筋力が弱かったのか、

なんだか、まっすぐ歩けずフラフラの状態。

べろんべろんの酔っ払いよろしく、畑の中を千鳥足で進んでいきました。。。



自分の畑では、耕耘機さえ使わず、鍬などの手作業を主体にした原始的な農業を実践中ですが、

「耕耘機を使えば楽かな〜」なんて思っていたのが、浅はかな考えだったと痛感。

やっぱり農業機械を使いこなすのも、一つの熟練技術なんだと思い知らされました。

農業って、ホント奥が深い…。

posted by もっぴ at 15:21| Comment(2) | TrackBack(0) | ライター日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする