2010年07月15日

日本振興銀行。

日本振興銀行の前会長・木村剛氏がついに逮捕されました。

まあ、当然の流れなのでしょうが、これによって日本振興銀行の立て直しはかなり険しい道のりになることは確実です。

04年、旧UFJ銀行による捜査妨害事件がありましたが、

結局、当時のUFJ銀行は、合併して「三菱東京UFJ銀行」としての再出発を余儀なくされました。

元々、ブラックな噂が絶えなかった日本振興銀行ですから、きっとこうした他行との合併というのもそう簡単ではありません。

もし経営破たんということになれば、少なからず日本経済にインパクトを与えるわけで、これに端を発した経済危機…なんてことにならなければいいですが。。。


ところで、前会長の木村氏といえば、あの竹中平蔵氏のブレーンとして活躍し、数々の著書も書かれているなど、ビジネス書界ではそれなりに売れっ子的な存在。

なにを隠そう、僕も、木村氏が書いた『投資戦略の発想法2010』という本を持っています。

これ、全般的にはかなりざっくりとした内容ですが、投資に関する基礎的なトピックが網羅されていて、なかなかの良書だと思っています。

日本振興銀行についても、貸し渋りにあえぐ中小企業に特化した融資事業には、それなりに意義があるのでは、と個人的には好意的に見る部分もあったんですが、、

冷静に考えてみれば、大手銀行が貸し渋る企業を対象にすれば、それなりにリスクの高い投資先に融資し続けないといけないわけで、

そりゃ〜、事業としてはなかなかうまくいかないですよね。


やはり、理想と現実、理論と実践は違うということでしょうか。

posted by もっぴ at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ライター日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

レバレッジ・マネジメント。

この著者も、ビジネス書の分野ではかなり有名なベストセラー作家で。


レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』

レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』

  • 作者: 本田 直之
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/01/16
  • メディア: 単行本




いわずと知れた「レバレッジ」シリーズの著者・本田直之さんがマネジメントについて書いた一冊。

冷静に自己分析してみると、発想力や思考力などにはある程度自信を持っていますが(これもあやしいなぁ〜)、こうした業務の仕組化、システム化といった部分が自分の弱点だと思っていますので、

そういった弱点を克服する意味でも、いつも本田さんの本は楽しく読ませてもらっています。

今回も本田節は随所に発揮されているわけですが、他の著書と比べるとやや一般的というか、当たり前の内容に終始している感も。

ただ、裏をかえれば、それだけ「当り前のことをやり続けること」が大切、ということなんでしょうね。


その中でも、前半にある、


○考える時間の余裕はあるか?

○外部とのつながりはあるか?

○タイムマネジメントはできているか?


といった部分は、個人的に「見直していかないといけないな〜」と改めて再認識させられた点。

やはり個人事業主というのは、目の前の仕事に終始しすぎて、長期的なビジョンを描くことを怠りがち。

もちろん毎日を全力疾走することも大切ですが、その一方で、業界や世間の大局を見極めながら、5年後、10年後を見据えた長期的な事業計画を練る時間を捻出することも重要な仕事の一貫なのかな〜と。

もう「いい大人」になってきましたから、自分の時間をうまくコントロールし、自己投資や事業戦略の立案にも力を注いでいかないと、と改めて考えさせられました。

いずれにしても、アマゾンのレビューが示す通り、なかなか役に立つ視点の多い一冊だと思います。

posted by もっぴ at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする