かなり久々の小説だと思います。
普段から参加している早朝勉強会のお仲間から薦められた一冊。
なんでも「インテリジェンス小説」というぐらいですから、たぶん難しいんなんだろうな〜と思っていたら、
案の定、「スギハラ・ダラー」のタイトル通り、ユダヤ人、金融市場などをキーワードにした、かなりハードな内容。
片仮名の登場人物を必死で追いながらも、なんとか読み終えることができました!
で、その感想は、かなりの当たり!
今までこういったテイストのストーリーをあまり読んだことがなかったので、単純に楽しませていただきました。
ちょっぴり金融や世界情勢の知識なども身についたりして、その筋の勉強をしている方にもなかなか有意義な一冊なのではないでしょうか?
それにしても、やっぱり小説っていいですねぇ〜。
ビジネス書とは、読後の余韻が違います。
そろそろ小説の乱読もしたいな〜と感じ始めてきた今日この頃です。
2010年07月19日
アメーバ経営。
最近、何かと話題のこの方の著書。
元京セラの創業者にして、現在はあのJAL再建の陣頭指揮を執るカリスマ経営者、稲盛和夫氏の著書を手にとってみました。
それにしても、「アメーバ経営」というフレーズ。なんともインパクトがあるというか、全く関心のない人でも、なんとなく興味が湧く不思議な魅力があると思います。
この本を手に取る前は、「スライムみたいに、どろどろとネチッこく商売をする」なんて勝手な想像を膨らませていましたが(笑)、
申し訳ありません! 全くの見当違いでした。。。
アメーバとは、会社の細分化した小集団をさす言葉。京セラでは、通常の事業部制ではなく、もっと細分化した小さなグループを構成し、その「アメーバ」のリーダーを中心にメンバー全員がそのグループの経営に携わる、という独自の経営手法をとっているとのこと。
副題に「ひとりひとりの社員が主役」とある通り、社員全員が経営者的な発想・感覚を共通することで、コスト意識が浸透し、同氏が掲げる「売上を最大に、経費を最少にする」という指針を社員全員が共有できたといいます。
また、アメーバ経営では、小集団ごとの経費と売上に着目するだけでなく、その「時間当たりの利益」にも徹底的にこだわり、
常に総時間を意識し、自部門の生産性向上への努力を続けることで、会社全体の生産性を高め、市場競争力を強化していったといいます。
…この手のビジネス書、とりわけ成功本には、「後知恵」というバイアスがかかってます。
同じような手法を実践して失敗した経営者は注目されず、同様の手法で成功したものだけが成功本になるわけですし、「成功した後からなら、その成功の理由づけならだれでもできる」という側面はどうしてもぬぐえません。
ですから、著者の成功をそのまま鵜呑みにして、「だれもが成功できる!」と考えるのは、大いなる誤解に陥る可能性が常に付きまいといますが、
そうしたバイアスを冷静に判断したとしても、いろんな知恵を授けてくれる良書ではないでしょうか?
経営と会計について、より実践的にまとめた『稲盛和夫の実学』という本もあるようですので、そちらも一度覗いてみたいなと思います。
元京セラの創業者にして、現在はあのJAL再建の陣頭指揮を執るカリスマ経営者、稲盛和夫氏の著書を手にとってみました。
それにしても、「アメーバ経営」というフレーズ。なんともインパクトがあるというか、全く関心のない人でも、なんとなく興味が湧く不思議な魅力があると思います。
この本を手に取る前は、「スライムみたいに、どろどろとネチッこく商売をする」なんて勝手な想像を膨らませていましたが(笑)、
申し訳ありません! 全くの見当違いでした。。。
アメーバとは、会社の細分化した小集団をさす言葉。京セラでは、通常の事業部制ではなく、もっと細分化した小さなグループを構成し、その「アメーバ」のリーダーを中心にメンバー全員がそのグループの経営に携わる、という独自の経営手法をとっているとのこと。
副題に「ひとりひとりの社員が主役」とある通り、社員全員が経営者的な発想・感覚を共通することで、コスト意識が浸透し、同氏が掲げる「売上を最大に、経費を最少にする」という指針を社員全員が共有できたといいます。
また、アメーバ経営では、小集団ごとの経費と売上に着目するだけでなく、その「時間当たりの利益」にも徹底的にこだわり、
常に総時間を意識し、自部門の生産性向上への努力を続けることで、会社全体の生産性を高め、市場競争力を強化していったといいます。
…この手のビジネス書、とりわけ成功本には、「後知恵」というバイアスがかかってます。
同じような手法を実践して失敗した経営者は注目されず、同様の手法で成功したものだけが成功本になるわけですし、「成功した後からなら、その成功の理由づけならだれでもできる」という側面はどうしてもぬぐえません。
ですから、著者の成功をそのまま鵜呑みにして、「だれもが成功できる!」と考えるのは、大いなる誤解に陥る可能性が常に付きまいといますが、
そうしたバイアスを冷静に判断したとしても、いろんな知恵を授けてくれる良書ではないでしょうか?
経営と会計について、より実践的にまとめた『稲盛和夫の実学』という本もあるようですので、そちらも一度覗いてみたいなと思います。
経済超入門。
これを書籍というのはちょっと違うかも知れませんが。
『ニューズウィーク日本版』の特集記事や連載記事を再構成して、単行本として再編集した一冊。
それだけに、内容的には浅めの感じに仕上がっていますが、それでも経済のいろはをざっくりと把握するためにはいい感じにまとまった本だと思います。
…と、僕自身、目前に控えた「中小企業診断士」の試験に向けて、ざっくり把握しておきたい内容を理解するために手にとってみました。
「ケインズ」とか、「美人投票」とか、「合成の誤謬」とか、「サンクコスト」とか…。
タイトル通り、入門編としてはいいと思いますが、それ以上でも以下でもないのが難点といえば難点かもしれませんね。
『ニューズウィーク日本版』の特集記事や連載記事を再構成して、単行本として再編集した一冊。
それだけに、内容的には浅めの感じに仕上がっていますが、それでも経済のいろはをざっくりと把握するためにはいい感じにまとまった本だと思います。
…と、僕自身、目前に控えた「中小企業診断士」の試験に向けて、ざっくり把握しておきたい内容を理解するために手にとってみました。
「ケインズ」とか、「美人投票」とか、「合成の誤謬」とか、「サンクコスト」とか…。
タイトル通り、入門編としてはいいと思いますが、それ以上でも以下でもないのが難点といえば難点かもしれませんね。
いのちの種を未来に。
最近は、なんだかお金にまつわる本が続いていましたので。。。
久々?の農業系の本です。といっても最新の一冊ではなく、発行は2008年。最近の農業ブームが巻き起こる少し前ぐらいでしょうか?
著者は小さな種屋の主人。昔はあの手塚治虫氏の編集担当をしていたという、異色の経歴を持つ種屋さんが書いた本です。
今では一般の人が種を買うというと、ホームセンターなどで手に入れることが主流だと思いますが、
そんな一般に流通する種というのは、「F1種」といいまして、大手の種メーカーが独自の技術で改良し、一代限りで高い性質を出すように作り上げたものが大半を占めています。
そんな時代と逆行するように、この著者が営む種屋では、古くから自家採取によって選別を繰り返して出来上がった「固定種」といわれる種を扱っています。
「F1種」は、性質の異なる野菜を掛け合わせて作られているため、その種を取って栽培しても、遺伝学上、そのまま同じ性質の野菜が次の代も出てくるということはありません。
こうすることで、自家採取による種取りが事実上不可能となるため、種メーカーの技術や利益の流出が守られている、という側面もあるわけです。
別にこれが悪いわけではなく、大量生産・大量出荷を実現するためには、どうしてもバラつきを少なくし、品質の安定した一定の形の生産物を作る必要があるわけで、それには「一代限りだけど品質が安定している」というF1種の特性が、農家の生産力向上にとって、非常に大きな役割を果たしてきました。
そんな一代限りの「F1種」とは違い、「固定種」ではばらつきがあるものの、その種を自家採取によって次の代へと継承していくことができ、それを続けることでオリジナルの種を連綿と受け継いていけるのが最大の魅力です。
先日、ダーウィンの進化論の謎を追った『フィンチの嘴』という本を読みましたが、こうした進化の過程を実際に自分の目の前で体感できるのがこの「固定種」での野菜作りというわけです。
この本には、そんな固定種がずらりと紹介されていて、どれも魅力あふれる個性的な野菜たちばかり。
大規模な営農ではなく、家庭菜園での野菜作り、少量多品目の栽培を目指す人にとっては、とても参考になる一冊ではないでしょうか?
試しに僕もいくつか購入して、画一的な「F1種」とは違った、個性的な「固定種」の野菜たちを育ててみたいなと思います。
自家採取を繰り返して、オリジナルの種を積み上げていけば、数年後には全く新しい「オフィス・ヒライ野菜」たちが出来上がっているかも。
なんとなく、大好きな漫画『火の鳥』の世界に浸かっているようで、ちょっとワクワクしちゃうのは僕だけでしょうか?
久々?の農業系の本です。といっても最新の一冊ではなく、発行は2008年。最近の農業ブームが巻き起こる少し前ぐらいでしょうか?
著者は小さな種屋の主人。昔はあの手塚治虫氏の編集担当をしていたという、異色の経歴を持つ種屋さんが書いた本です。
今では一般の人が種を買うというと、ホームセンターなどで手に入れることが主流だと思いますが、
そんな一般に流通する種というのは、「F1種」といいまして、大手の種メーカーが独自の技術で改良し、一代限りで高い性質を出すように作り上げたものが大半を占めています。
そんな時代と逆行するように、この著者が営む種屋では、古くから自家採取によって選別を繰り返して出来上がった「固定種」といわれる種を扱っています。
「F1種」は、性質の異なる野菜を掛け合わせて作られているため、その種を取って栽培しても、遺伝学上、そのまま同じ性質の野菜が次の代も出てくるということはありません。
こうすることで、自家採取による種取りが事実上不可能となるため、種メーカーの技術や利益の流出が守られている、という側面もあるわけです。
別にこれが悪いわけではなく、大量生産・大量出荷を実現するためには、どうしてもバラつきを少なくし、品質の安定した一定の形の生産物を作る必要があるわけで、それには「一代限りだけど品質が安定している」というF1種の特性が、農家の生産力向上にとって、非常に大きな役割を果たしてきました。
そんな一代限りの「F1種」とは違い、「固定種」ではばらつきがあるものの、その種を自家採取によって次の代へと継承していくことができ、それを続けることでオリジナルの種を連綿と受け継いていけるのが最大の魅力です。
先日、ダーウィンの進化論の謎を追った『フィンチの嘴』という本を読みましたが、こうした進化の過程を実際に自分の目の前で体感できるのがこの「固定種」での野菜作りというわけです。
この本には、そんな固定種がずらりと紹介されていて、どれも魅力あふれる個性的な野菜たちばかり。
大規模な営農ではなく、家庭菜園での野菜作り、少量多品目の栽培を目指す人にとっては、とても参考になる一冊ではないでしょうか?
試しに僕もいくつか購入して、画一的な「F1種」とは違った、個性的な「固定種」の野菜たちを育ててみたいなと思います。
自家採取を繰り返して、オリジナルの種を積み上げていけば、数年後には全く新しい「オフィス・ヒライ野菜」たちが出来上がっているかも。
なんとなく、大好きな漫画『火の鳥』の世界に浸かっているようで、ちょっとワクワクしちゃうのは僕だけでしょうか?
カード&住宅ローン危機!脱出マニュアル。
こちらも図書館で見つけた一冊。

先ほど更新した本は「女性ファイナンシャル・プランナー」でしたが、今度は「女性弁護士」。
みずから「主婦弁」と語る通り、一度主婦になった後、一念発起して1度目のチャレンジで司法試験に合格したという、なかなかスゴイ経歴の持ち主が書いた本です。
で、内容は?といいますと、こちらもタイトル通りの内容。過払い金の返還請求や債務整理について書かれています。
それにしても、今年6月に施行された改正貸金業法によって、貸付の総額を利用者の年収の3分の1までに制限する、いわゆる「総量規制」が実施されるようになったわけですが、
この本でも、この「総量規制」が実施されるようになり、自転車操業的なお金の借り方が限界に達し、「なんとかしてほしい!」と相談に来る人のケースが紹介されています。
実際、こういったケースって増えているんでしょうね。
この本、著者が意図しているかどうかは抜きにして、多分に「著者の事務所のPR」に繋がっているわけで、個人的にはなんとなく解せない感じがぬぐえないんですが、
そうした「見えざる本の趣旨」は抜きにしても、やはり「任意整理」、「自己破産」、「民事再生」といった手段とその実際について、頭の片隅に入れておくことは、予期せず降りかかってくる「いざ!」という時に、普段の冷静さを維持するためにも、とても有意義だと思います。
まあ、個人的には、こうした「対処法」を啓蒙するよりも、もっと「予防法」を広めていくことが大事だと思いますが、
行動経済学的な視点からも、目先の利益に振り回されやすいのが人間ですから、なかなか難しいのかな〜とも思います。

カード&住宅ローン危機!脱出マニュアル―いまならまだ間に合う!
- 作者: 澤田 有紀
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
先ほど更新した本は「女性ファイナンシャル・プランナー」でしたが、今度は「女性弁護士」。
みずから「主婦弁」と語る通り、一度主婦になった後、一念発起して1度目のチャレンジで司法試験に合格したという、なかなかスゴイ経歴の持ち主が書いた本です。
で、内容は?といいますと、こちらもタイトル通りの内容。過払い金の返還請求や債務整理について書かれています。
それにしても、今年6月に施行された改正貸金業法によって、貸付の総額を利用者の年収の3分の1までに制限する、いわゆる「総量規制」が実施されるようになったわけですが、
この本でも、この「総量規制」が実施されるようになり、自転車操業的なお金の借り方が限界に達し、「なんとかしてほしい!」と相談に来る人のケースが紹介されています。
実際、こういったケースって増えているんでしょうね。
この本、著者が意図しているかどうかは抜きにして、多分に「著者の事務所のPR」に繋がっているわけで、個人的にはなんとなく解せない感じがぬぐえないんですが、
そうした「見えざる本の趣旨」は抜きにしても、やはり「任意整理」、「自己破産」、「民事再生」といった手段とその実際について、頭の片隅に入れておくことは、予期せず降りかかってくる「いざ!」という時に、普段の冷静さを維持するためにも、とても有意義だと思います。
まあ、個人的には、こうした「対処法」を啓蒙するよりも、もっと「予防法」を広めていくことが大事だと思いますが、
行動経済学的な視点からも、目先の利益に振り回されやすいのが人間ですから、なかなか難しいのかな〜とも思います。
結婚したら、やっておくべきお金のこと。
連休中の空いた時間を利用して、読書、読書、読書三昧。
まずは図書館で衝動借りした一冊。ファイナンシャル・プランナーの女性が書いた著書です。
まあ、タイトル通りといいますか、中身はほとんどがベーシックな内容。
「車をローンで買わない」とか、「住宅ローン以外のローンは絶対に借りない!」、「フツーの収入でも共働きならラクラク1億円貯まる!」などなど、当たり前だけど、実際には実行できていない人も多そうなトピックがずらっと並んでいます。
ただ、「ラクラク1億円」の資産には、夫婦の退職金がお互いに1500円と算出されていたり、ところどころ「それはちょっと虫がいい算出方法じゃない?」なんて部分もありますが、
それはそれとしてきちんと理解すれば、きっと家計の改善に大きく貢献する「ためになる情報」がたくさんあると思います。
とりわけ女性の視点に立った話題が中心ですので、新婚家庭の奥様や、子育てを始める新米ママなどにはおすすめの一冊だと思います。
まずは図書館で衝動借りした一冊。ファイナンシャル・プランナーの女性が書いた著書です。
まあ、タイトル通りといいますか、中身はほとんどがベーシックな内容。
「車をローンで買わない」とか、「住宅ローン以外のローンは絶対に借りない!」、「フツーの収入でも共働きならラクラク1億円貯まる!」などなど、当たり前だけど、実際には実行できていない人も多そうなトピックがずらっと並んでいます。
ただ、「ラクラク1億円」の資産には、夫婦の退職金がお互いに1500円と算出されていたり、ところどころ「それはちょっと虫がいい算出方法じゃない?」なんて部分もありますが、
それはそれとしてきちんと理解すれば、きっと家計の改善に大きく貢献する「ためになる情報」がたくさんあると思います。
とりわけ女性の視点に立った話題が中心ですので、新婚家庭の奥様や、子育てを始める新米ママなどにはおすすめの一冊だと思います。
3連休。
世間的には3連休の最終日だと思いますが、
今日もやっぱりオフィス・ヒライは仕事です。
早朝から、畑に出向いてたんまりたまった草むしりを敢行。
ひと汗流してからPCに向かっております。
梅雨明けした後の青空は、本当にすがすがしいですね〜。
日本の政治・経済もこんな感じで澄み切ってくれれればいいですが、
なかなかそんなに上手くはいかないようです。
今日もやっぱりオフィス・ヒライは仕事です。
早朝から、畑に出向いてたんまりたまった草むしりを敢行。
ひと汗流してからPCに向かっております。
梅雨明けした後の青空は、本当にすがすがしいですね〜。
日本の政治・経済もこんな感じで澄み切ってくれれればいいですが、
なかなかそんなに上手くはいかないようです。