2010年07月30日

お金の教養。

タイトルそのまま、お金に関する本。


お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」

お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」

  • 作者: 泉 正人
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2008/09/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




2008年に発刊されて、それなりに売れた本だと思います。以前、パラパラと書店で立ち読みした記憶があったんですが、図書館で発見したので改めて読んでみることにしました。

全般的にオーソドックスなお金のガイド本といった感じですが、個人的には家の購入法などは面白いな、と。

例えば、家の購入を判断する基準として、同様の家の賃貸相場の200倍を基準に優劣をつけるとか、30年後の資産価値を考えてみるとか、

単に、多額の住宅ローンを怖がるのではなく、一つの資産として「自宅」の価値をきちんと見極めれば、

逆に、老後に向けた資産形成にも役立つという発想がなかなか面白いなと思いました。

…ただ、30年後の資産価値なんて、今から予想してもどうなるかなんてわからないわけで、

「未来は予測不可能」という前提に立って、いろんな「たられば」を想定しておかないと、かなりリスクの高い決断になりそうですが。。。

あとは、個人的に大賛成なのが「カードを使ってお金を管理する」という方法。

この手のマネー本には、「カードにハサミを入れましょう」という類のものが多いんですが、

この本では、「請求書を見ればお金の使い道が明確になる」という理由で、カードでの支払いを奨励しています。

ただ僕は、カードで支払わないと純粋に損をする、というでカードは最大限活用したいな、と。

この本では、生涯に使う生活費をざっと1億2000万円と見積もっていますが(この金額には賛否両論あると思いますけど…)、

仮に、そのうちの1億円分を、ポイント等で1%分還元されるカードで支払ったとすると、100万円が戻ってくる計算になります。

カードを使わなければ、この100万円が消えてしまうわけです。

それって、絶対に損ですよね?


…まあ、キャッシングなどには絶対手を出さないといった前提はありますが、カードはやっぱり使いたい!というのが僕の持論。

果たして、皆さんはいかがでしょうか?


…とまあ、お金にまつわるいろんな着眼点を与えてくれる一冊。

いまから「貯蓄を!」「投資を!」という方なら、一度覗いてみてもいい本だと思います。

posted by もっぴ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

無事、卒業!

先日、一宮市で開催されている「はつらつ農業塾」の終了式がありました。

おととしの夏から、週1回のペースで行われてきた農業研修も、早いもので今月で終了。

で、その式典が行われたわけですが、

なんと、100名ほどが参加するその式典で、なんと、僕が代表のあいさつをすることに!

これはえらいこっちゃ!というわけで、せっせとカンペをこしらえて当日に。

まあ、なんとか無事、あいさつを終えることができました。

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「ちょっと早口だったけど、内容はなかなかのもんだったよ!」なんて、

周りの方からもお声をかけていただき、フリーライターとしてはなんとか面目を保てたかな〜と一安心。

今後は参加者それぞれ農業を続けていくわけですが、僕も他の方に負けないように、いい野菜を作りたいと思います!

とはいいながら、野菜を売って生計を立てるのは難しいと思いますし、本業はあくまで今のところフリーライター。

…というわけで、次は「農業体験記」の構想でも練ろうかな〜なんて考えております。

posted by もっぴ at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ライター日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビジョナリー・カンパニー3。

人気ビジネス書の、発刊ホヤホヤの最新作。


ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

  • 作者: ジェームズ・C・コリンズ(James C. Collins)
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2010/07/22
  • メディア: 単行本




副題に「衰退の五段階」とある通り、前回、前々回で取り上げたような成功企業が、どのような段階を踏んで衰退の道を進んでいったのかを分析し、そこに見える5つの段階を解説する内容になっています。

個人的には二作目が素晴らしいな〜と感じていたんですが、今回は期待が大きすぎた分、ちょっと物足りなかったかな〜という印象でした。まあ、それにしても良書であることは間違いないと思いますが。

衰退の第一歩は、やはり自己の成長に対する「おごり」や「慢心」。

以前に読んだ、『まぐれ』や『ブラック・スワン』といったビジネス書にもあったと思いますが、

基本的に、人が何かを成し遂げた「サクセス・ストーリー」には、その裏に「運」や「偶然」という要素が大きく絡んでいて、

成功を後から理由づけした「後知恵」のバイアスを取り除いて考えないと、同様のように行動して失敗してしまう、という危険性をはらんでいます。

確かに、マスコミなどで大きく取り上げられる成功者の影で、成功者と同様の手法で失敗した人にはスポットが当たらないわけで、

そういう部分にもきちんを目を向けながら、物事を冷静に判断する必要があると思います。

で、衰退の第一歩となる「おごり」や「慢心」ですが、

どうしても人は、例え「偶然」の要素で成功したとしても、それを「自分の実力」だと評価したくなる。

すると、成功した後から「これが成功の理由だった!」と、「後知恵」で自分の実力を評価したくなるものです。

例えば、野球で「今日の勝因は、あそこで送りバントしたから」と分析するようなもの。

だって、送りバントしてなければ、ホームランが出ていたかもしれませんし、送りバントが成功したものたまたま運が良かっただけかもしれない。

経営者として、こうした「運」の要素をできるだけ排除し、冷静に自分たちの実力を分析することは、衰退への道を防ぐ第一歩だということでしょう。

以前に読んだ本(もしかしたら『ビジョナリー・カンパニー』シリーズだったかも)の中に、こういう一節がありました。

優秀な経営者は、事業がうまくいったときは、「たまたまですよ」と答え、事業がうまくいっていないときは、「自分たちの実力不足です」と答える。

衰退を防ぐのはこうした謙虚なマインドということでしょうか?

こうした衰退への序曲に陥らない経営者は、一貫して事業に情熱を抱き、変わら学習欲と向上心を抱き続けているそうです。

自分も、もっともっと探究心を燃やして頑張らないと!


人も会社も、成長期があれば衰退期は必ず訪れるもの。

しかも、衰退期は、必然的に調子のいい時から徐々に始まっているものです。

転ばぬ先の杖として、ぜひおすすめしたい一冊です。


posted by もっぴ at 06:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする