タイトルに惹かれまして。
なんだかseesaaブログのアフィリエイト設定の仕方が変わってしまって、本の画像だけが表示されるようになってしまいましたが、
本のタイトルは『菊とポケモン グローバル化する日本の文化力』。原書の題はぜんぜん違うニュアンスみたいなので、日本向けのアレンジしたんでしょうが、なかなかキャッチーで目を引くタイトルですよね。
で、肝心の中身は?というと、日本の文化、とりわけゲームや特撮ヒーロー、アニメなどのいわゆる「オタク文化」にスポットを当てたもの。
日本の文化を「クール」と捉える外国人の思考や、これらのコンテンツがどのようにアメリカへと浸透していったのかなどを、外国人である著者の目線から分析した一冊になっています。
その手の流れに興味のある方には、なかなか面白い一冊なのではないでしょうか?
ちなみに、学生時代からどっぷり「ゲーム・マニア」だった僕にとっては、ポケモンの歴史やその後の世界展開について、結構知っている部分もあったので、あんまり目新しい内容ではなかったような…。
それにしても、ポケモンの威力というのは本当にスゴイ!
フリーライターになってから、今の相方と一緒に、タイのバンコクに旅行に行った時のこと(2005年ぐらいだったかな?)、
旅行の終盤、バンコクの郊外でふらっと街中の寺院に入ると、大勢の小学生らしき子供たちが遊んでいました。
で、その子たちが握りしめていたのは大量のポケモンカード。
日本人だと分かると、しきりに「ピカチュウ」のカードを見せてきて、
言葉の全く通じない異国の子供たちと、なんだか交流を図ることができちゃったりして、
「日本のアニメやゲーム文化の力ってすごいな〜」と痛感したのを覚えています。
それからだいぶ経ちますから、実際に「今の日本文化の浸透度」を推し量ることはできませんが、いずれにしても、まだまだ日本が生み出すコンテンツにはいろんな可能性が秘められていそうな気がします。
日本に住む1人のオタクとして(笑)、もっと世界中にいろんな文化が発信されたら、純粋に楽しそうだな〜と思いながら読んだ一冊でした。