![サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書) [新書] / 岡本 吏郎 (著); 朝日新聞出版 (刊) サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書) [新書] / 岡本 吏郎 (著); 朝日新聞出版 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41HyGgNgYRL._SL160_.jpg)
今でこそ、「社会人≒サラリーマン」という図式が当たり前ですが、
一昔前までは、みんな基本的には「自営業者」というのが普通だったようで。
自分自身も、サラリーマンだったのは、社会人2年生まで。
3年目には、すでにフリーランスの道を選んでおりましたし、
それまでも、かなり完全歩合制に近い立場で営業マンをしていたので、
実のところ、「毎月決められた月給をもらう」という経験がほとんどありません。
だから、ちょっぴり「サラリーマンって羨ましいな」と思う自分もいたりして。
ま、そんな僕ですから、
「サラリーマン」と言われてもピンとこない部分はあるんですが、
この『サラリーマンのためのお金サバイバル術』、なかなか面白く読ませていただきました。
副題は、『家・車・保険、「人並み」な買い物が破綻を招く』。
本の中には、著者の方の体験談を含めた、お金にまつわるエピソードが紹介されていて、
なんでも、著者のお子さんは、大きくなるまで外食をしたことがなく、
「焼き肉」の存在を知らなかったのだとか。
…まあ、そこまで節約するのはどうか?という意見も当然出てきそうですが。。。
著者の方の主張は、終始一貫していて、
基本は、「収入よりも少ない支出で生活すればいい。」 たったこれだけ。
一見すると、誰にでもわかることなんですが、
こうした当たり前のことを、
周りの「人並みな消費サイクル」に流されることなく続けるのが、
お金に困らない最善策なんだと。
あと、私たちは「消費社会の奴隷」だと語り、
映画『マトリックス』を引き合いに出しながら、
政策上の景気浮揚策のために、住宅ローンを組んで個人が住宅を建てることを、
「映画に出てくる、養殖人間と何ら変わりません」とバッサリ!
いや〜、スゴイことを言います。。。
そのほか、税金や保険についてなど、
なかなか見えづらいお金の実態なども細かく解説されているので、
現代社会の構造になんとなく疑問を持っているような方には、
興味深く読める一冊じゃないかな〜、と思います。
それにしても、著者の主張によれば、
老後資金や失業時の保険の意味も考えると、
「年収の30%」を貯蓄するのがベター、とのこと。
年収30%…、そうかぁ。。。
僕のお小遣いが減ることは、まず間違いなさそうだな。。。