2011年09月18日

賭けの考え方。

ギャンブルはしないんですけどね、これがなかなか。

賭けの考え方 (カジノブックシリーズ) [単行本] / イアン・テイラー, マシュー・ヒルガー (著); フジタカシ (翻訳); パンローリング (刊)

サブタイトルが、「勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」となっている通り、この『賭けの考え方』という本は、ポーカーでいかにして勝ち続けるかを記した一冊です。

…というと、なんだか僕が無類のギャンブル好きのように思われそうですが、いや、そんなことはありません。むしろギャンブルの類とは全く無縁。ちなみにポーカーの詳しいやり方も理解していません(笑)

ただ、そんな僕でも、なかなか楽しく読み進めることができました。

それは、この本に書かれていることに、「ビジネス」「投資」など、人生のあらゆる事象に応用できる内容がちりばめられているから、です。

この本では、ポーカーで「勝つための思考法」として、7つの考え方を提示していますが、それは以下の通り。

1)、さまざまな現実を理解し受け入れる

2)、長期的視野でプレイする

3)、金を儲けることよりも、正しい決断を下すことを優先させる

4)、金への執着を捨てる

5)、自尊心を持ちこまない

6)、あらゆる感情を決断から排除する

7)、分析と改善のサイクルを継続的に繰り返す


人間、自分に不都合な状況に直面すると、あえて理解しない・直視しないという非合理な行動をとりがちですが、こうした現実をきちんと受け止めることがまず大切であること、

また、多分に「運」の要素が含まれる短期的な結果に振り回されることなく、長期的な視点で、常に正しい方法、正しい選択を取り続けることが重要であること、

さらに、冷静さを失った状態での決断がどれほどの危険をはらんでいるか、自分の行動が正しいかどうかを分析しながら、継続的に学習・改善を続けていくことがいかに大切か、を指摘しています。

…これって、そのまま「よりよい人生をおくるための教訓」にもなりうるお話ですよね?


何かと短期の結果を重視しがちな昨今ですが、日々の成果に一喜一憂するのではなく、常に自分の行動を冷静に見つめ、努力を怠らないようにしたいものです。

posted by もっぴ at 20:10| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あらゆる領収書は経費で落とせる。

いや〜、タイトルだけ見ると、とんでもない本ですねぇ〜。

あらゆる領収書は経費で落とせる (2011-09-10T00:00:00.000) [新書] / 大村 大次郎 (著); 中央公論新社 (刊)

『あらゆる領収書は経費で落とせる』(中央公論新社)、元国税局職員という肩書を持つ、大村大次郎氏が書いた一冊です。

まあ、タイトル通りでないのは当然としても、本の中身は、個人事業主や中小の会社経営者の方には、なかなかに刺激的な内容じゃないかな〜と思います。


「コンビニ弁当」から、果ては「愛人手当」に至るまで(笑)

会計テクニックをきちんと理解し、それなりの方法論できちんと経費にすれば、どんな支出でも経費になりうる、というのが著者の考え方です。

すべての基本は、「事業に関する出費かどうか」という判断基準。

でも、現実問題としては、ここまで過激な方法を使うのは、ちょっと厳しいのかな、と。

あくまで、「論理の展開のしかたを学ぶ」程度の参考書に留めておいた方が無難かもしれませんね。

まあ、ガッポリ稼いでいなければ、そこまで節税に血眼になる必要もありませんし(苦笑)。


ところで、本の中には、税に関するいろんなトピックが紹介されているわけですが、

みなさん、開業医って、全く領収書が要らないってご存知でした?

なんでも、社会保険診療報酬が5000万円以下の開業医の場合、最低でも収入の7割近くが自動的に経費と認められるらしいんです。

しかも、通常の事業者なら当然に支払うべき「事業税」は、社会保険診療報酬に対応する部分が免除に!

これ、なかなかスゴイですよね…。


…やっぱり、お医者さん目指せばよかったかなぁ〜(笑)。

posted by もっぴ at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

働く君に贈る25の言葉。

これは結構売れた本ですよね?

働く君に贈る25の言葉 [単行本(ソフトカバー)] / 佐々木 常夫 (著); WAVE出版 (刊)

まあ、すでにベストセラーの一冊ですから、特に説明もいらないと思いますが、『働く君に贈る25の言葉』(WAVE出版)、いまや「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的な存在ともいうべき、元東レの佐々木常夫氏の本です。

本の内容といえば、やっぱり自閉症の子供、うつ病の妻を抱えながら、第一線のビジネスパーソンとして活躍してきたお方、なかなかに重みのある言葉ばかりが揃っています。

なかでも、感銘を受けたのが、「とことん自分を大切にしなさい」というフレーズ。

結局、自分を大切にすることから、「時間を効率よく使う」ことや、「家族を大切にする」といった発想が生まれてくるのかな、と思います。

決してエゴにならない程度に、自分に自信を持って、自分らしく生きていく。

至極当然なことのようですが、それを続けることが一番大事なのかなと思います。

posted by もっぴ at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

代替医療のトリック。

それにしても、この「メッタ切り」は衝撃的…。

代替医療のトリック [単行本] / サイモン シン, エツァート エルンスト (著); Simon Singh, Edzard Ernst (原著); 青木 薫 (翻訳); 新潮社 (刊)

たまたま手に取ったフリーペーパー(たぶん『R25』だったかと)で紹介されていて、図書館で借りた一冊。『代替医療のトリック』です。

なんだか本のタイトルからして、一発やらかしてくれそうな雰囲気たっぷりですが、本の内容の方も、タイトルにたがわず、なかなかハードなものになっております。

トリックというのはちょっと言い過ぎですが、本の主旨は、「代替医療はどれぐらい効果があるのか」を科学的に検証すること。

で、鍼灸とか、カイロプラクティックとか、その他もろもろの「代替医療」の効果の程を、細かく分析しています。

結果、カイロプラクティックなどには一定の効果があるものの、そのほとんどが、いわゆる「プラセボ効果」に起因するものだという帰結に。

今まで、代替医療の恩恵を受けてきた人にとっては、なかなかびっくりな内容だと思います。


ただ、確かに、「プラセボ効果」を除くと「効果がない」治療法だったとしても、実際には「プラセボ効果こみ」の治療がなされいるわけで、

「治療効果ゼロ+プラセボ効果大」の方が、「治療効果小+プラセボ効果小」よりも効果を発揮するという現実があってもおかしくない。

そうなると、そもそも「治療って何?」「医療って何?」という、根本的な問題へと突き進んんでいってしまうような。


まあ、要は、身近で「信頼できるお医者さんを見つけること」が一番だということかもしれませんね。

posted by もっぴ at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

現役サラリーマンの自給自足大作戦。

現役フリーライターも、今年は、自家自給率100%超え確定!??

現役サラリーマンの自給自足大作戦 「菜園力」で暮らしが変わる

僕も農業をやっている関係で、『現役サラリーマンの自給自足大作戦 「菜園力」で暮らしが変わる』を読んでみました。

なんでも著者の方は、サラリーマンを続けながら家庭菜園→本格的な農業へと徐々にシフトしていった人のよう。

普段の仕事との両立のために、独自の工夫をするなど、兼業農家?の方にはなかなか参考になるし、楽しく読める一冊になっているかなと思います。

我が家でも、今年はたんまり野菜を作っておりますが、単に野菜を作る楽しさだけでなく、子供への食育、デスクワークではなしえない体力増進、などなど

副次的な効用も満載で、ぜひ、サラリーマンの方にこそ「兼農」を体験してほしいな、と思います。フリーマーケットなどを活用して、お小遣い稼ぎもできたりしますし。


それにしても、今年のマイ・ファームはかなりの大豊作!!

「今後のもうひとつの収入の柱に!」と熱を入れている「タマネギ」は言うに及ばず、

ジャガイモ、ピーマン、ミニトマト、カボチャ、ナス、キュウリ、オクラ、ゴーヤー、モロヘイヤ…

と、書ききれないぐらいの野菜の量に、辟易、いやいや、野菜たっぷりの健康的な食事が毎日続いております!!


こうした、暮らしに「農」を取り入れたライフスタイルが、もっともっと広がっていけばいいのになぁ〜。


ファイナンシャル・プランナーの資格と組み合わせて、「アグリライフ・プランナー」としてセルフプロデュースしちゃおかな、なんてちょっと思案中です。

posted by もっぴ at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シェア。

何でもシェアしたら、世界はどうなるでしょう?

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略 [ハードカバー] / レイチェル・ボッツマン, ルー・ロジャース (著); 小林 弘人 (監修); 関 美和 (翻訳); 日本放送出版協会 (刊)

ちょっと前に話題になった『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』(日本放送出版)です。

なんでもアメリカでは、日本なんかよりもずっとシェアの文化が広がりを見せているようで、

ネットを使った個人間の貸し借りなども、普段の生活にだいぶ浸透してきているみたいです。

確かに、ずっと押し入れの中に眠っている「持っておきたいけど、普段使わないもの」ってたくさんありますよね。

そんなものを手軽に貸し出せたとしたら、もっと地球の資源を有効に活用できるような気がします。

ただこれ、ビジネスとして成立させるためには、なかなか難しいかなぁ〜と。

とりわけ日本では法律も違うでしょうし、まだまだ「所有すること」に意義がある文化のような。

最近の若い世代には、「クルマを持たない」という人が多くなってきているみたいですが、

基本的に、人々の所有欲を「シェア欲」へとパラダイムシフトさせることは、今までの産業構造を根底から覆すことになりかねないわけで、

社会構造全体を見直さないと、一部の趣味的ひろがりに終始してしまう感じがします。


まあ、昨今の政治不安、経済の停滞などを見るにつけ、

そんな「見直しの時期」に差し掛かっているとも言えるかもしれませんが。。。

posted by もっぴ at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする