今日の日経新聞に、『敗者のゲーム』の著者として有名な米国の投資コンサルタント、チャールズ・エリス氏のインタビュー記事が掲載されていました。
タイトルは、『世界中の株に分散投資』。
元々、インデックス投信を活用した資産運用の有効性を説いている方ですが、限られた記事のボリュームのなかで、分かりやすく端的に氏の主張がまとめられていて、一読の価値ありだと思います。
少子高齢化が進むことで、今後、日本の株価は下落するのでは?との問いには、
「少子高齢化はすでに以前から投資家が知っていて、すでに株価に織り込み済みだ」と指摘していたり、
そのほかにも、
・各国の中央銀行が金利を非常に低い状態においておくことで、債権価格がゆがめられ、非常に高くなっている。今の債券価格が非常に割高だということを考えにいれることが重要。
・コモディティーを投資対象にいれる必要はない。コモディティー投資は何かを生み出すわけではなく、投機だ。短期に大きな価格変動をもたらしやすい。
など、日本を取り巻く現状を踏まえた上で、個人投資家に向けたアドバイスをしてくれています。
…まあ、「何に投資するか?」は、個人の「考え方」に大きく依存しますから、これが正解という模範解答はないわけですが、
よりベターな投資を行うための、ひとつの指針にはなるんじゃないかな〜と思います。