2012年03月08日

県民共済vsネット生保。

昨日、家のポストを開けてみると「県民共済」のパンフレットが入っておりました。

というわけで、久々のマネートークは、「県民共済」に関するお話。


この県民共済、民間の保険に比べてとても割安なことで知られていますが、

とりわけメリットが大きいのは、年齢の高い方で、しかも男性。

通常、生命保険というのは、年齢が上がるごとに掛け金が高くなるものですが、

なんとこの県民共済、満18歳〜満59歳まで、掛け金と保障額が変わらないのです!


…まあ、その分、若年層には割にあわない商品である可能性が高くなるわけですが。。。


で、ふと疑問の思ったのが、

「この県民共済、果たして何歳からお得になるのか?」

そこで、ちょっと調べてみました。



県民共済と比較するのは、最近話題にのぼることの多い「ライフネット生命」。

ネット専門で販売を行う生命保険会社だけに、ウリはなんといってもその「安さ」。

これは「県民共済」と対決させるのにもってこい!というわけで、早速試算してみました。


県民共済のパンフレットによれば、平成22年度の割戻率は「28.40%」

これは、一旦支払った掛け金から、後日払い戻される金額の割合のこと。

この数字は、毎年変動があるみたいですので、仮に「25%」にしてみました。


で、肝心の「県民共済」の「掛け金」と「保障額」は、

総合保障4型(月掛け金4000円)に設定。

これで、病気で死亡した際、800万円を受け取ることができます。


先ほどの割戻率を考慮すると、月の掛け金3000円で、

万が一の時には、800万円の保障額が確保される、ということになります。



対する「ライフネット生命」。こちらはネット上で保険料を試算できます。

というわけで、

月3000円までの掛け金で、800万円の死亡保障を受けられるのは一体何歳までなのかを、

徐々に年齢を上げていきながら調べてみました。



結果、設定の加減で厳密な数字は出しづらいものの、

ざっくりと、男性の場合、40歳前後、 女性の場合、55歳前後、

このあたりで、ネット生保の商品性を、県民共済が上回るようになります。



ちなみに僕は、「医療保険はいらないのではないか?」と考えていますから、

今回の試算には、県民共済の医療保険部分はまったく加味しておりません。


また、県民共済の場合、病気以外(交通事故)で死亡した場合には、

さらに大きな金額の保障額が支給されることになります。


こう考えると、もう少し早い年齢で「県民共済」に加入し、

死亡保障の金額が足りない分は、

ネット生保などの割安な保険で上乗せする、というのも有意義な選択肢かもしれません。




…というわけで、今回のお金の講義はこのへんで。

何かと分かりづらい生命保険ですが、

一生を考えると、マイホームと並ぶぐらいに高額な買い物になりますから、

もっといろんな人に興味を持ってもらえるといいなぁ〜と思います。

posted by もっぴ at 17:32| Comment(2) | TrackBack(0) | マネー・FP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする