なかなか、刺激的なタイトルで。
就活に「日経」はいらない [単行本] / 成毛 眞 (著); 新潮社 (刊)
著者の方のプロフィールを見てみると、マイクロソフトの代表取締役社長を務め、その後、自身で会社を立ち上げ、早稲田大学の客員教授などをなさっている方のようです。なかなかスゴイ人がいるもんですね、世の中には。ホント、これぐらいの方って「ゴロゴロ」いたりするんでしょうか。そりゃ、一般人が「本を出したい」といってもなかなか叶わないわけです。
さて。少し話が横道にそれましたが、肝心の本の内容は、そんな著者の「就活体験記」。といっても、真の主役は著者の娘さんです。そう、就活に直面した娘を持つ「親」の視点で書かれたのがこの本です。そういう意味では、家族の思い出づくり、という感じもしないではないですが。
ビジネスの第一線で活躍されていた方らしく、企業分析の仕方には、「なるほどなぁ〜」なんて感じる部分もあったりするんですが、結局、著者の方が自分でいう通り、「就活本のたぐいはいらない」という範疇の一冊かな〜なんて。
あくまで著者の方の主観の域を出ない気がしますし、就活生の方々には「参考程度」に留めておいてもらうのが無難かなと。この本を読むよりも、古典的な名著を一冊きちんと読んでおく方が、ずっとその後のためになるような気がします。
率直な感想を言えば、著者の方が「いかに娘さんを愛しているか」が分かる一冊、という感じでしょうか。
僕も、自分の娘が就活する時には、思い出にこんな本が出せるといいなぁ〜なんて。
あ、ちなみに、個人的には、日経は読んでおいて損はないと思いますけど。
社会人でも、全部を正確に理解して読んでいる人は少ないですから、ななめ読みで全然OK。ビジネス用語に慣れておくには格好の材料だと思いますよ。