2013年03月09日

弱くても勝てます。

球春、ということで。

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー [単行本] / 高橋 秀実 (著); 新潮社 (刊)

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー [単行本] / 高橋 秀実 (著); 新潮社...

いや〜、すったもんだで参加となったWBCですが、そんな事前のゴタゴタはどこ吹く風、すっかり盛り上がっていますね! 毎試合のようにハラハラドキドキの激戦を見せられ、しばらく野球観戦を遠ざかり気味だった僕もすっかり釘付けです! しかも、中日・井端選手が大活躍とあらば、盛り上がらないわけにはいかないでしょう!

…というわけで(?)、しばらくぶりの本のご紹介。野球ネタということで近頃話題の一冊です。『弱くても勝てます』。エリート校として有名な開成高校の野球部を追ったルポです。

どうやら開成高校、東大合格者を多数輩出する進学校でありながら、その野球部は、強豪ひしめく東京でベスト16に入ったこともあるんだそうな。でも、グランドで練習できるのは週に1回。そんな不思議な存在を取材してまとめたのがこの本です。

監督が目指すのは、どさくさにまぎれてコールド勝ち(笑)。守備はあえて捨てて、相手が油断しているうちに一気呵成に攻め立ててコールド勝ちに持ち込む。よくいえば「弱者の兵法」といえなくもありませんが、弱者が選ぶ戦略としては、あまりに突拍子もない代物なのです。

しかも、その戦略を実行に移す選手たちが、個性的で面白い。野球に情熱があるんだかないんだか分からない子がいたと思えば、本気で大リーグを目指している子もいたり。そのまま映画になりそうなユニークな顔ぶれが揃っています。

プロ野球とは土俵の違う一冊ですけど、また違った角度で野球を楽しめること請け合い。3月下旬にはセンバツも始まりますし、今年の球春は、この一冊で盛り上げてみてはいかがでしょう?
posted by もっぴ at 15:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする