2014年01月20日

限界集落株式会社。

農業がらみで。

限界集落株式会社 (小学館文庫) [文庫] / 黒野 伸一 (著); 小学館 (刊)

限界集落株式会社 (小学館文庫) [文庫] / 黒野 伸一 (著); 小学館 (刊)

農業小説ということで前々から気にはなっていたんですけど、ハードカバーで読むほどではないかなとスルーしていたところ、昨年終わりぐらいに文庫版を発見して手に取ったのがコレ、です。

『限界集落株式会社』。もうこのタイトルで農業小説と書いてしまうと、大筋のストーリーが目に浮かんできてしまうようで恐縮ですが、都会のビジネスマンだった主人公が、田舎に移り、農業を再生していく…という、まあ、そうゆうことです(笑) そこに恋愛要素も絡みつつ…、なんて書くと若干否定しているみたいですけど、僕自身は、エンターテイメント小説として楽しく読ませていただきました。

小説なのでファンタジーではあるんですけど、制作にあたって、何かと注目の農事組合法人「和郷園」を取材させてもらっているみたいですし、そのほか、参考文献を見てみると、僕も大いに参考にさせてもらった農業関連本などがずらり。すべてが事実ではないにせよ、入門書としては、勉強になる部分も多いかと。

実際に農業を営んでいる人からすれば、「そんなにうまくいくか?」なんて疑問符が付きそうですが、「これから始めたい」とか「なんだか楽しそうだね」なんて人が、農業への興味を膨らませる意味では、なかなかお勧めな一冊かと思います。

posted by もっぴ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする