![「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える [単行本] / 大倉 幸宏 (著); 新評論 (刊) 「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える [単行本] / 大倉 幸宏 (著); 新評論 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ehqCSinWL._SL160_.jpg)
「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える [単行本] / 大倉 幸宏 (...
きっかけは何だったか。おそらく日経新聞の朝刊で軽く紹介されていたからだと思うんですけど、図書館で借りて読んでみた一冊です。
昔はよかった。そんな風にいう方ってどの世界にもいますよね。とりわけモラルとかマナーについては、最近の若者はとんでもない!なんていう人が特に多い気がしますが、そんな言葉が「単なるデマ」だと気付かされる、そんな本になっております。
本の中には戦前あたりの記事が数多く引用されていますが、まあ〜、当時のモラルの低さといったら、全く今の世の中の比じゃありません(笑)。これでよく「昔は良かった」なんて言えたものです。
で、さらにおかしいのが、当時の記事も「昔は良かった」的発言を繰り返している点。もちろん文体や言い回しは昔なんですが、今の言葉に置き換えたとしたら、一体いつごろの記事なのか分からんのでは?、なんて思ったりします。
いつの時代も、過去は美化される、ということでしょうか。人間は「昔は良かった」と言いたい生き物なのかもしれないですね。
僕自身も、「昔は良かった人間」にならないよう、気をつけねば。そろそろ、そんなお年頃です(笑)。