お金の価値ってなんだろう、という疑問が湧く時がある。
通帳に並ぶ0の数を眺めて一喜一憂し、
電子マネーでピッとやればモノが手に入る。
お金の記号化がどんどんと進んでいくなかで、
どうも最近、改めて「お金とは何か」を考えてしまう。
以前、あるビジネス書を読んだ時、
「大富豪の気分を味わう方法」が紹介されていた。
そこには、このように書かれていた。
「通帳の残高に、自分で好きなだけ0を足せばいい」と。
お金持ちだからといって、普段の暮らしが変わるわけじゃない。
意外に、庶民と変わらない生活を送っている、という意味だ。
お金が存在することの価値は、
「物を交換するための手段」にあると言われる。
じゃあ、物々交換で暮らしを成立させることって
本当に無理なんだろうか。
もちろん、今の社会を維持していくために
すべてを物々交換に切り替えることは、たぶん無理だと思う。
けれど、インターネットが爆発的に普及し、
手の平の端末から世界中につながる時代がやってきた。
そんな今なら、貨幣なしでも結構イケるんじゃないか、と。
最近、インターネットをうまく使えば、
世界的な物々交換市場が作れるのでは、なんて考える。
だって、ネット社会以前では絶対にありえなかった、
「個対個のつながり」が、これだけ容易に成立するのだから。
そして、物々交換中心の社会にシフトすれば、
グローバル資本主義を牛耳る
ひと握りのマネーゲームの主たちがいなくなり、
とても豊かな未来が待っているのではないか。
みんなが自分で作り出せる価値を持ち寄り、
作り手の顔を互いに見ながら、大切に交換しあう。
そんな社会の姿こそ、しごくまっとうなものだと思う。
そろそろ、そんな世界を、
取り戻すべき時なのかもしれない。
今日も、「たぶ日」に来てくれてありがとうございます。
なんだか気まぐれで、「ほぼ日」風に書いてみました。