タイトル…、長い!
僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く -
すでにタイトルでネタばれしてる感が否めないですが、
ベルギー・ブリュッセル在住の
ジャーナリストの方が書かれた一冊。
賃金は低く、雇用は不安定で、税金は高いのに社会保障は減る。これではあまりに不公平ではないだろうか?これは「史上もっとも高学歴なのに職につけない世代」の物語である。
本書のカバーにはこんな風に書かれています。
高い学費を払って大学、さらには
大学院へと進学したにも関わらず、
その知識を活かすだけの職にありつけない。
そればかりか、非正規労働者として
その日暮らしの生活を強いられる…。
こうした状況は、どうも日本だけではないみたい。
学費の高騰により、学資ローンを利用せねばならず
卒業後、満足のいく収入が得られないため、借金返済に追われ、
両親にパラサイトするしか手立てがない。
どこかで聞いたような話ですが、
世界各地でそんな「高学歴な人たち」がたくさんいるようです。
そして、本書によれば、すでにアメリカよりも
ブラジルの方が高収入といった状況が生まれているのだとか。
高い賃金を求めて「新興国から先進国へ」ではなく、
「先進国から新興国へ」という流れが、
そのうち当たり前に出てくるのかもしれないですね。
やっぱり、今や世界の人たちと競争する時代なんでしょうか。
「よし、日本全土で英語を公用語に!」なんて、
誰かが言いださないことを願うばかりです…。