2015年01月23日

沈みゆく大国アメリカ。

オバマケア、恐るべし。

沈みゆく大国アメリカ (集英社新書) -
沈みゆく大国アメリカ (集英社新書) -

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

本日は、最近読んだ本から1冊。『沈みゆく大国アメリカ』です。

著者の堤未果さんは、『ルポ 貧困大国アメリカ』などで有名なジャーナリストの方。以前、このブログでも『兜n困大国アメリカ』を紹介し、農業を取り巻く実態について書いたかと思います。

で、今回のメインテーマは、「医療」。何かと話題を集めた「オバマケア」のお話です。

日本は、国民皆保険制度があり、誰もが手軽に医療を受けることができますが、アメリカには同様の制度がないことから、高い医療費を支払えない人が多い、なんてことはよく聞く話です。

そこで「誰もが医療保険に入れるように!」と出てきたのがオバマケア、だったはず。でも、その実態は、マネーゲームにさらされたとんでもない制度になってしまった、という内容です。

本を読んでいると、日本には「国民皆保険制度」があって良かったなぁ〜なんてしみじみと感じます。ただ、本書では、そろそろ日本もやばいかもよ!と警鐘を鳴らしています。どうやら、マネーゲームの矛先は、徐々に日本に向けられてきているようなのです。

本書に登場するアメリカの医師は、こんなことを言っています。

「国民にとって無知は弱さだ」

最近、「2025年問題」というのがクローズアップされる機会が多くなってきましたが、国民のおよそ4人に1人が75歳以上になる2025年には、日本の医療の正念場がきっとやってくるはずです。その時、私たちはどうすればいいのか?

まずは、医療保険システムを理解すること。そして、医療の専門家に丸投げするのではなく、自らの健康に責任を持つところから意識を高めていきたいものです。

posted by もっぴ at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする