2015年05月29日

夢を売る男。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

更新が滞っていた間に、それなりに本を読んでいるので、
手っ取り早いから、本日もカテゴリは「読書」で、と思います。

夢を売る男 (幻冬舎文庫) -
夢を売る男 (幻冬舎文庫) -

最近、書店に行くと、
文庫版が平済みされている光景をよく見ると思います。
百田尚樹さんの『夢を売る男』です。

アマゾンのレビューあたりと覗いてみると、
件の『殉愛』騒動で相当なアンチを生んだせいか、
作品の内容と関係のない部分でかなり荒れている印象ですが、
自分が出版業界に縁が深いからか、
とっても面白く読ませていただきました!

…なんて言っていたらまずいのかな。。。

テーマは、「自費出版」。
「有名になりたい」「本を出したい」という人の夢を、
著者と出版社が製作費を出し合う形で実現する――。
そんな、なんだかどこかで聞いたことのあるような
出版社の営業マンたちの仕事ぶりを描いております。

実のところ、僕はこの手の分野に基本的に絡んでおらず、
どういったカラクリになっているのかはあんまり知らなくて、
なんだか勉強にもなった作品でした。

『永遠の0』は、もちろん面白かったですけど、
こういった百田節そのままの作風も、なかなか好きだなぁ〜。

とにかく、全編に渡ってブラックユーモアたっぷり!
僕は、自費出版自体を否定は全くしない立場ですけど、
「とにかく出版したい!」と盲目的に前のめりな知人がいたら、
この作品を一旦読んでみて、
改めて冷静に判断してみたら、なんてアドバイスしようかな。

posted by もっぴ at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月28日

0ベース思考。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

一旦更新し始めるとしばらく続くのが平井流。
というわけで、昨日に引き続いてのブログ執筆でございます。

それにしても、名古屋はやっぱり暑いですね!
昨日までいた東北がなんだか恋しい1日でございました。

さて、本日はこちらも久々の「読書紹介」でもしようかと。

長らくビジネス書売上ランキングの常連でしたので
すでにお読みの方も結構いらっしゃるのでは?と思いますが、
こちらです。

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる -
0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる -

最初にこの本を見た時には、
「なんだろ?」という程度の反応だったんですけど、
著者の経歴を見て「即買い!」を決めました。
世界的なベストセラー『ヤバい経済学』『超ヤバい経済学』を生み出した
著者2人による新作だったからです!

※ちなみに『ヤバい経済学』は紹介済み→記事はこちら

僕はこの2冊から「目から鱗」な発想をたくさんもらったので、
今回もかなりの期待をして読み始めたのですが、
『ヤバい経済学』を手にした時ほどの衝撃はなかったものの、
とても面白く読み進めることができました。

本の中には、「フリーク」という言葉が頻出するのですが、
これは「変人」とか「常識に捉われない人」といった意味。
大胆にざっくり要約すれば、常識に捉われたり、恥ずかしがったりせず、
何でもゼロベースで考えようよ、と主張しているのが本書です。

読み進めていくと、具体例が色々と出てくるわけですが、
その一つが、サッカーのPKのお話。

結構言われることが多いですけど、
実際、PKでは、統計上両サイドを狙うよりも
キーパーがいる真ん中に蹴る方が成功確率が高いそうです。
でも、選手はなぜ、両サイドに蹴ろうとするのか?

それは、サイドに蹴ってキーパーに止められるよりも、
ど真ん中に蹴って止められた方が、きっと非難される。
だから「下手に恥をかくことは避け、自分の体面を守る」という
インセンティブが働いているからだ、と著者は分析しています。

自分の過去を振り返ってみても、
実は正解は違うところにあると思っていても、
自分の体面を考えると、違う選択肢を選んでいる、
なんてことは、結構あったんじゃないかなと考えさせられます。

そのほかにも、人はいかに「知らない」と言うことが難しく、
「知ったかぶり」をしてしまうか、といった
ちょっと耳の痛いような内容も含めて、
面白いエピソードがふんだんに盛り込まれているので、
「へぇ〜」「なるほど」なんて思いながら、
きっと楽しく読み進めていけるはず。

もちろん好みは分かれるとは思いますけど、
個人的には、一度手に取ってみて欲しい一冊です!
特に、僕みたいな「変人寄り」の人にはうってつけかと(笑)

…それにしても、偶然手にしなければ、
『ヤバい経済学』が好きだった僕でも、
以前とタイトルが違うので、スルーしてしまったかも。

良く見れば、版元も変わってるし、訳者も…。
このあたりもゼロベースで熟考すべきだよ、という
著者の主張なのか、はたまた単なる「大人の事情」なのか。。。


posted by もっぴ at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月27日

釜石の鬼灯。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

すっかりご無沙汰でしたが、みなさん、いかがお過ごしでしたか?

前回の更新からすでに2ヶ月近くが経ってるようで、そろそろ「平井死亡説」が浮上してくるのでは?と心配になり、筆をとった次第です。

いよいよ仕事に抹殺されそうだ!なんて思いながらも、春先に比べると、花粉症が収まったおかげか、いくぶん体調も上向き傾向な気がします。


さて。

昨日と今日は、東北取材でした。

新幹線で八戸市に向かい、その後、あまちゃんのロケ地・岩手県久慈市へ南下。釜石市を経て、仙台市に至る電車と路線バスの旅です。

そんな東北を巡る冒険も、のぞみの車窓から東京の高層ビルの明かりを見送り、いよいよ終わりが近づいております。

ところで、旅の途中、素敵な出会いがありました。

本日早朝の取材に備え、宿を取った岩手県釜石市。徒歩で向かった仮設店舗の呑み屋街で、一軒の居酒屋の暖簾をくぐりました。

地酒「浜千鳥」に酔い、鯨の刺身に感動し、肝ごと煮付けた鮟鱇をしゃぶって悦に入る。そして何より、お店をひとりで切り盛りするママとの談笑に心癒されました。

津波で店舗が流されてもなお、変わらず全国から食通が集うお店、「鬼灯(ほおずき)」。

「元旦からずっと休んでないけど、好きなことしてお金がもらえるなんて最高だよね」と笑うママに元気をもらい、明日からも仕事に精を出せそうです。

普段、取材への影響を考慮し、特定のお店を紹介・批評しないのが基本方針の当ブログですが、もし釜石に行くことがあれば、ぜひ足を運んでみて下さい。きっと、とびきりの時間が待っているはずです。

…と書いてるうちに、名古屋駅への到着を告げるアナウンス。さて、汗ばむ陽気と大量の仕事が待つ、我が故郷に帰りますか。

F82DC138-0130-40AA-BCA2-B92614ACCB01.jpg


posted by もっぴ at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ライター日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする