どうも、名古屋のフリーライターの平井です。
こういう働き方をしていると、
「フリーランスって大変ですよね?」と
聞かれることが、割と多くあったりします。
実のところ、フリーのライターであることに、
しかも、名古屋近郊という地方であることに、
それほど、大変さは感じていなかったりします。
ただ、「大変ですね」というのは、
ほとんど社交辞令なんだろうなとは承知しているものの、
それでもやっぱり、「フリーランス」というものについて、
それなりに考えることはあったりします。
で、最近読んでみたのが、この一冊。
『フリーランスで生きるということ』です。
フリーランスで生きるということ (ちくまプリマー新書) -
この本では、そもそも
「フリーランスとは何なのか?」という
フリーランスの定義から解説が始まっていきます。
そして、さまざまな業界で働く
フリーランス、またはフリーランス的な人たちの
仕事への向かい合い方などを紹介。
その後、終盤に向かうにつれて趣が変わっていき、
「フリーランスはどうやれば生きていけるのか」という、
ハウツー的なお話へと進んでいきます。
まあ、ハウツーといっても、小手先のテクニック論というより
フリーランスとしての心構えを説く、といった感じでしょうか?
実はこのブログ、ページ別で見てみると、以前に書いた
『名古屋のフリーライターは、「食える」のか?』という記事が
ぶっちぎりでアクセス数を稼いでおりまして、
世の中には「あわよくばフリーで」という方が
結構いるのかな?なんて思ったりしているんですが、
そんな方には、かなりお勧めなんじゃないかと思う一冊です。
この本でも書いてあるのですが、
サラリーマンとフリーランスとの違いって、
やっぱり「自主性」の部分なんじゃないかと思います。
もちろん、サラリーマンであっても
主体的に仕事をしている方がたくさんいることは、
日々の取材を通じて、十分認識しているつもりです。
でも、フリーランスで生きるということは、
何事も「自分で決めるということが前提」というのが、
サラリーマンの方々との一番の違いであり、
難しいところであり、面白いところだと思います。
ただ、フリーランスというと、
「何でも好き勝手でOK」みたいな
イメージを抱かれる方もいると思うんですが、
本書でも指摘している通り、自己主張をしつつも、
周りと上手くコミュニケーションをとることが
ある意味、サラリーマン以上に大事かな、と思ったりします。
あと、本書の中で「なるほど」と思ったのが、
「自分自身と仲良しになる」という言葉。
『いい自分も悪い自分も受け入れて、
仲良くできることが大事です。
繰り返しますが、自分ひとりしかいないのですから、
自分を嫌いにならないことです。』(P162より)
そうだよなぁ〜。
フリーランスは、社長も上司も同僚も部下も、
「全部自分」みたいなものですからね。
謙虚な姿勢を持ちつつも、どこかで
「俺って最高!」と思う部分がないとやっていけないかも。
…なんて、自惚れ系ライターは、
自分がフリーランスであることに妙に納得するのでした。。。