みなさん、本当にアツい日が続いていますね!
名古屋特有の猛烈な暑さももちろんそうですが、
リオ五輪(内村選手の大逆転すごい!)、
そして、高校野球(東邦の大逆転ものすごい!)、
さらには、SMAP解散なんて話題も出てきたりして、
なんだか大忙しの2016年夏!という感じですね。
そりゃあ、原稿がたまるのも仕方がない!!
・・・と開き直っているわけにもいかず、、
スロースタートを夢見ていたお盆明けも、
早々とフルスロットル状態に突入しそうな勢いです。
さて、そんな執筆真っ盛りの夜ではありますが、
息抜きをかねて、ちょっぴり書評でも。
好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則 -
楠木建氏の『好きなようにしてください』でございます。
ちょうど8月に入ったくらいに書評欄で見つけて、
早速アマゾンで購入した一冊なのですが、
これが、なかなか、いや、かなり面白かった!
この楠木さんは、『ストーリーとしての競争戦略』という
結構売れたビジネス書の著者の方でありまして、
僕もざっと読ませていただいた記憶があるのですが、
ストーリー・・・よりも、こちらの方が楽しく読めました!
内容は、楠木さんが仕事に悩める人たちから寄せられた
疑問や質問を、ばっさばっさと切り捨てていくというもの(笑)。
ほとんどの質問に、
のっけから「好きなようにしてください」と言い放ち、
そこから持論を展開する、という流れがずっと続いていきます。
「最適な環境」なんて存在しない、とか、
人生は「何をやらないか」を決めること、とか、
仕事と趣味は違う。誰かのためにやるのが仕事、とか。
なんとなくぼんやりと思いながらも、
漠然としていた仕事への向き合い方について、
実にロジカルに答えてくれるのが、なんだか心地良いです。
(もちろん「ん?」というものもなくはないですが)。
なかでも一番共感できたのは、
楠木さんが考える「仕事の原則10か条」のひとつ、
「無努力主義」という考え方です。
決して「努力しない」というわけではなく、
うまくなるためにずっと努力を続けるためには、
「本人が努力だと思っていない」という状況であることが
唯一の条件なのだ、というのが楠木さんの主張。
要するに「好きこそものの上手なれ」ということなんですけど、
確かに「努力しなきゃ!」と気張ってみたところで、
その分野で、ずっと努力を続けることは不可能に近い。
「他人からみれば相当な努力」だけど、
当の本人からすれば「無努力」な状況でないと、
抜きんでたスキルというのは、手にできないかもしれないですね。
まあ、僕もフリーライターに、農業にと、
とにかく努力が楽しくて仕方がない分野を選んで、
時にはゆっくり、時には全速力で走っているつもりですが、
振り返ってみると、確かに「無努力主義」かもしれないなぁ。
抜きんでたスキルは、まだまだ遠い彼方ですけど、
これからも地道な努力(というか無努力)を
自然体でずっと続けていきたいものです。
あんまり「意識高い系」だと思われても
実物とのギャップに僕自身が悩まされそうなので、
ぼちぼち、マイペースでいきたいと思いますが・・・。
というわけで、『好きなようにしてください』、お勧めです。
今まさに仕事に悩んでいるという方は、ぜひ。
個人的には、「ベンチャーに行きたい!」という人が
次々登場してくるのが、なかなか面白かったりします。
ラベル:名古屋 ライター