2017年04月04日

DeNAと万引きメディアの大罪。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、新年度1発目の本のご紹介。
宝島社から先日発売された
『DeNAと万引きメディアの大罪』です。

DeNAと万引きメディアの大罪 -
DeNAと万引きメディアの大罪 -

本の内容は・・・、
あえて詳しく説明するまでもないですね。

いまやプロ野球の球団も所有する「DeNA」。
そんな企業がまさかのコピペサイトを運営!
・・・ということで、
大騒ぎになったのは記憶に新しいところです。

本書では、ジャーナリストや大学教授、
コンサルタントの方々が、この事件について
様々な角度から分析していて面白いです。

単に「盗用するなんて!」という話に留まらず、
キュレーションサイト事業に内在する危うさや、
SEO対策についての技術的なお話、さらには
DeNAの経営手法などにも踏み込んでいたりして、
意外にもなるほど〜と勉強になることが多かったです。

なかでも、『ストーリーとしての競争戦略』や
『好きなようにしてください』などでおなじみ、
一橋大学教授の楠木先生の冷静な分析が面白かった。

個人的には、原稿の粗製乱造の土壌となった
クラウドソーシングが抱える問題にも、
もう少し切り込んで欲しかったな〜という気がしますが。

結局のところ、今回の問題の根っこの部分にあるのは、
「安易に儲けに走った」ということだと思います。

格安ライターに大量の原稿を作らせ、
SEO対策を施してネット広告でがっぽり稼ぐ。
ものすごく簡潔に表現するとこういうことですが、
そんなうまい話、そうそう上手くいくはずがない。

結局、地道にコツコツと仕事をするのが
遠回りのようで一番いい、ということですかね〜。



posted by もっぴ at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする