今日は、先日読んだ一冊から。

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書) -
井上智洋さんがお書きになった新書、
『人工知能と経済の未来』です。
人類の科学の進歩はすさまじくて、
それこそ江戸時代が終わって
150年くらいしか経過していないはずなのに、
自動車がバンバン走り、高層ビルが建ち並び、
スマホで何でも調べたり、買えたりできてしまう。
激しい速度で便利になっている、はずの現代。
でも、よくよく考えてみると、
人類が働かなくてもいい世界は、
なかなかやってきそうにありません。
ロボットやら、AIやら、
いろんなモノが出てきているんだから、
そろそろ機械が全てやってくれないかな〜なんて
個人的には思っているんですけど。
この本によれば、しばらくすると
世の中で働く人は1割くらいになるんだそうな。
今、世間を賑わせているAIは、
囲碁など特定の分野だけに使える「特化型」。
かたや、人間と同じような知性を持つ
「汎用型」というのも開発が進められていて、
これが実用化されることになれば、
人間との置換がずっと進んでいくことになりそうです。
やったー!
もう仕事から解放される!
楽して暮らせるぞーー!!
・・・って、ホントにそんなことができるのか。
人間VS機械の全面戦争勃発!なんて、
どこかのSF映画みたいなことにならないのか。
井上さんによれば、ベーシックインカムという
国民全員に一律のお金を給付する仕組みを使えば、
残り9割の人もほどほどの生活を営むことができ、
みんながハッピーになれるんだそうな。
そんなバラ色な未来が待っているのか。
それとも残酷な未来が襲ってくるのか。
それこそ神とAIのみぞ知る世界かもしれませんが、
みんなが苦役から解放されて、
自分の好きなことをとことん追求できる。
そんなユートピアがやってきてほしいものです。