ブログ更新の調子が乗ってきたところで、
せっかくですから、
本日3更新め、いってみましょうか!
というわけで、仕事の息抜きも兼ねて
書評を一つ。
![競争社会の歩き方 - 自分の「強み」を見つけるには (中公新書) -](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41d-7sC7bsL._SL160_.jpg)
競争社会の歩き方 - 自分の「強み」を見つけるには (中公新書) -
大竹文雄先生が書かれた
『競争社会の歩き方』です。
副題は『自分の「強み」を見つけるには』。
大竹先生と言えば、お笑い芸人の又吉さんと
一緒に出演されているNHK番組
『オイコノミア』ですっかりお馴染みですね。
この本でも、番組で披露されることの多い
経済学の話題について
楽しく解説してくれています。
行動経済学が大好物の僕にとっては、
楽しいトピックが満載!
比較的短い文章で完結しているお話が多く
隙間時間の読書に・・・といった人にも
ピッタリな一冊だと思います。
興味深かったのは、
反競争的教育の効果について書かれた部分。
一時期、運動会の徒競走で
全員が手を繋いでゴールすることが
話題になったことがありましたよね。
「子どもたちはみんな平等」という考えから
行われたことだと思いますが、
ある研究者によれば、この行為が
「能力はだれもが同じ」という考えに繋がり、
かえって競争を激化させてしまったり、
「できない子は怠けている」、
「能力が同じなら助ける必要ない」といった
当初の意図とかなり異なった価値観を
子どもに植え付けてしまいかねないと、
指摘する研究者もいるんだそうな。
あと、意外だったのが
日本におけるトップ1%の
所得がいくらか、というお話。
とてつもなくスゴイ金額だと
勝手に思い込んでいたのですが、
なんとその額は、年収1270万円以上。
上位5%で、750万円以上、
上位10%は、580万円以上だそうな。
何かがあれば格差、格差と
よく耳にする昨今ですが、
上位の年収というのは、
それほど天文学的な金額ではない様子。
これって結構、予想外じゃないですか?
・・・といった調子で、
明日の雑談にでも使えそうな
身近な話が盛りだくさん。
さらりと読めて結構タメになる
オススメの一冊です。