2018年06月12日

友だち幻想。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

6月もそろそろ中旬。東海地方もちょっと前に梅雨に入りましたね。しっかり雨が続いていましたが、今日はキレイな青空が広がる気持ちいい天気。

こんな時は休みをもらって外出したい!・・・ところですが、原稿の執筆に、畑作業に、なかなか休ませてもらえなさそうです。。

今日は、新書を一冊ご紹介しようかと思います。こちら、「友だち幻想」という本です。

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)
友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

もともと僕は、昔からそれほど友だちが多い方ではなくて、特に高校時代なんかはどちらかと言えば、中心から外れたグループに属して、なんだかのらりくらりマイペースで3年間を過ごした人でした。

ただ、社会人になると、「仕事は一人ではできない」とよく言われるように、周囲とそれなりに密度の濃い関係を築く必要があります。そして、そんな環境の中で「人付き合いの力」も次第に磨かれていったような気がします。

特にフリーライターというのは、以前もこのブログで少し書いたように、コミュニケーション力が必要になる仕事です。

まったく誰とも触れあうことなく「オール資料書き」みたいなことは結構まれで、ほとんどの場合、取材やインタビューを経て原稿を執筆することになります。

今まで全く関わりのない人と即座に関係性を築き、ほどよい距離感を保ちながら、それなりに深いところまで話を聞かないといけない。そんな仕事の流れに身を委ねているうちに、人との距離感の取り方も、少しは上手になったのかな、と我ながら感じています。

じゃあ、その距離の取り方をきちんと説明できるのか?といわれると、言語化するのは難しい。

上の娘がそろそろ中学校生活が間近に見えてくる年代になり、もし悩んだ末に聞かれた時、「どうやって人と付き合えばいいのか?」を的確に説明できる親になりたくて、書店のランキングコーナーでふと目に留まったこの本を手に取った、というわけです。

・・・ええ、かなり前置きが長くなりました(笑)

読後の感想ですが、なんだかすっきりしました。

ところどころ難しいフレーズが出てくるのですが、もともと中学・高校性くらいの年齢でもすっと腑に落ちるように平易な言葉や表現が使われていることもあって、とても理解しやすかったです。

「なるほど」と思わず膝を打ったり、「そうだよね」とうなずくところも多々。新書なんでさらりと読めますが、その内容はかなりの濃さだと思います。

個人的に感銘を受けたのは、子どもたちに「人には誰にでも限界がある」「いくら頑張ってもダメなことだってある」と教えることの大切さを説いている部分。

とかく大人は「君たちには無限の可能性が広がっている」と言いたくなりがちですが、社会に出て現実にぶつかった時、大人が想像している以上に大きなギャップを感じてしまうようです。

僕らの世代なんかだと、子どもたちの間でまだしっかり競争原理が働いていて、意外に早い段階で現実を知っていた気がします。「プロ野球選手は無理だな・・・」なんてソッコー思い知りましたから(笑)。このあたりは最近、なにかと「夢は叶う」的な話が多いことが影響しているかもしれないですね。

また、他者は100%自分を受け入れてくれるわけじゃないという指摘も、なるほどなぁ〜と感じました。

どこまで言っても他者は他者。自分の全てが理解できるのであれば、それは他者じゃない。

本にもあるように、「人というものはどうせ他者なのだから、百パーセント自分のことなんか理解してもらえっこない。それが当然なんだ」という前提に立てば気持ちが楽ですし、そこから始めれば、また違った等身大の関係性が築けるような気がします。

と、ここであまり詳しく解説するのもアレですし、あとはぜひ実際の本で。人間関係でお悩みの方は、きっと心が軽くなると思います。

posted by もっぴ at 19:51| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月05日

お仕事のご報告。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

最近は、久々のガイドブックの編集作業で、ずっと身動きが取れない状況でしたが、やっと完成に向けて大きな山を越えました。。

いや〜、毎度のことではありますが、1冊の本を仕上げるのって、大変ですね。今回も産みの苦しみをたっぷり味わいました。

というわけで、かなり滞っていたブログを少しだけ更新。手短にお仕事のご報告でも。

ナゴヤ歴史探検 (ぴあMOOK中部)
ナゴヤ歴史探検 (ぴあMOOK中部)

ちょっと前になりますが、名古屋市の中学生向けの歴史の副読本の編集作業をお手伝いしまして。現在、こちらが『ナゴヤ歴史探検』という名前で一般向けにも販売されております。で、なかなか好評らしいです!

愛知県内の書店さんでは、平積みになっているところも多いようなので、よろしければぜひチラリと覗いて見てやってください。

「清洲越し」なんかは比較的有名ですが、そのほかにも意外と知らない名古屋の歴史が満載!

市外在住の方でも結構楽しい内容ですよ。よろしければぜひ!

posted by もっぴ at 17:11| Comment(0) | 著書&お仕事報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする