なんだかドタバタでお盆休みに突入した
・・・と思っていたのですが、
結局のところ、お盆も何かしら仕事があって、
完全な休日は今のところゼロ。
まあ、毎年のことなので慣れっこですが、
ちょっとは休みたいなぁ・・・。
さて、愚痴はこの辺にして、
仕事の息抜きにブログを更新。
本日はいくつか書評でも書こうかと思います。
まず1冊目は、こちらです。

絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業
『絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業』
・・・う〜ん、長い。。
僕は仕事柄、結構本を読む人でして、
年間にどうだろ、ざっと目を通すものを含めると
300冊以上は読んでいるかなと思います。
話題のビジネス書はほぼ全て見ますからね。
それだけ見ていると、
なんとなく傾向みたいなものも見えてきて、
例えば、その中で本当に使えるものというのは、
ざっと1割ぐらいかなと感じています。
とりわけ目立つのが、成功者の自叙伝的なもの。
みんなが知っている大企業の創業者や
最近急成長中のベンチャーの社長が登場し、
生い立ちからたどっていく、そんなヤツですね。
幾多の困難に立ち向かう姿というのは、
純粋に読んでいてワクワクしますし、
元気をもらうことも多いんですけど、
じゃあ自分の仕事に役立つか?という観点でいうと、
成功が、その人だからできることに起因していて、
別の人がやったら無理なんじゃね?
みたいなことが多いですし、
そもそも運の要素が多くて、成功の理由は
後付けだったりすることも少なくないわけです。
と、いきなり脱線しましたが、
ここから本題の『成功する農業』のお話。
この本、いいところはずばり
汎用性があることです。
ここのところは、著者ご本人も
気を付けながら執筆したと書いています。
前述した通り、いわゆる巷の成功本というのは、
別の人が真似をしても、基本的に
そのまま成功できるわけではありません。
でも、『成功する農業』については、
汎用性に重きが置かれていて、
これから新規就農するのであれば、
どんな心構えや準備が必要なのかが
本当に丁寧に、網羅的にまとめられています。
P18の「農家の『見かけの所得の低さ』に
騙されるな」なんて本当にそうで、
農家=自営業者であり、収入ー経費=所得ですから、
所得がある程度低い(低くする?)のは
当たり前の話なんです。
でも、メディアが「農家は儲からない=かわいそう」
と喧伝しているせいなのか、
サラリーマンだとこの辺りの事情が
あんまり理解できないからなのか、
世間の人とのギャップを感じることが多いです。
農業の世界って、一事が万事で
中に入ってみないと分からないことが
本当に多いなぁとつくづく感じます。
新規就農した僕から見ても、
本書は、そのあたりの実情について
かなり踏み込んで、正確に書いてくれている
というのが素直な感想です。
いろいろと新規就農本を読んできましたが、
もしかしたら一番と言い切ってもいいぐらい、
それぐらい役に立ちそうな良書です。
少しでも新規就農に興味がある人は
手に取ってみて損はないと思いますよ。