いよいよ2019年も残り1日。
昨日宣言したとおり、
「書評記事300突破」を目指して
本日も今年読んだ本の中から
お勧めの一冊をご紹介したいと思います。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
300記事の節目を飾る一冊は、
『FACT FULNESS』にしようかなと思います。
今年はこの本が引き合いに出されることが
本当に多かったような気がします。
2019年を代表するビジネス書…といったところでしょうか。
経済誌や新聞などのメディアはもちろん、
取材先で話題になることも結構ありました。
ものすごーくざっくり中身を要約すると…、
実は、私たちが「こうだ!」と
信じて疑わないことの中には、
かなりたくさんの間違いが潜んでいる。
だから、きちんと事実に目を向けて
正しく理解することが大切です。
…とまあ、こんな感じでしょうか。
僕自身、まだまだ世界には
たくさんの貧しい人達がいて…という
固定観念に縛られているわけですが、
僕たちが子どもの頃に比べると
それこそ格段に世界は良くなっているわけで。
日本国内に目を向けてみても、
例えば、よく凶悪事件が起こるたびに、
「近頃は凄惨な事件が多い」みたいに
話すコメンテーターがいたりします。
ところが、刑事事件の発生件数を見てみると
昔に比べて犯罪は大幅に減っている。
印象と事実は違っているわけです。
ネガティブな情報の方が
世間の耳目を集めるため、
どうしても事件や事故ばかりが
ニュースになりがちです。
でも、社会は少しずつ確実に
より良くなっています。
この『FACT FULNESS』を読むと、
ポジティブな情報も
きちんと掴んでおかないと
世の中を正しく理解できないんだと
改めて痛感させられます。
さて、今日は2019年の大晦日。
もうすぐ2010年代が終わりを告げ、
2020年代が始まろうとしていますが、
次は、どんな10年が待っているのでしょうか。
確実に「衰退先進国」への道を
歩み始めている日本で、
何が起こるのか。
そして、何ができるのかーー。
世の中をきちんと見つめながら
自分自身の舵取りをしていきたいものですね。