2010年01月20日

本の現場。

先日、図書館に足を運んだ際、偶然に発見したのがこの一冊。



直球のタイトル通り、本づくり、本の販売の現場を取り巻く現状を書いた一冊です。

自分の本づくりに携わる1人として、最近の現場を取り巻く状況は、徐々に悪くなっているな、と感じていましたが。。。

これを読んでみると、「周りの状況が悪くなっている」のではなく、「あくまで出版業界内の内輪の問題」なのではないかと痛感しました。

例えば、

本の再販制度の問題、しかり。

新刊を大量発行する状況、しかり。

また、実際の数字を追ってみると、「若者の読者離れ」などはなく、むしろ「中高年の読者離れが著しい」のが現実だということ。

さらに、読者をする人、読まれている本の数、本全体の販売額については、それほど大きな減少に至っていない、というのがこの本の分析です。

これだけ、周りに図書館が充実し、中古本ショップが乱立し、ネットで情報が氾濫する時代に、である。

むしろ、これは、とっても「恵まれた環境」なのではないのか。

やっぱり「出版は不況に強い」。そう感じるようになりました。


読者の方が求めているのは、今も昔も、「質の高い本」、「面白い本」。

それを胸に秘め、目の前のできることから、コツコツと力を尽くしたいと思います。

posted by もっぴ at 07:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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