
で、「ほぼ日刊イトイ新聞の本」です。
まあ、ご存知の方も多いと思いますが、コピーライター・糸井重里氏が主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」の誕生ストーリーを描いた本です。
折しも、「ほぼ日」が誕生したのは、バブルがはじけ、世の中に閉塞感が漂い始めたころ。
まさに、今のような状況だった、のかもしれません。(自分は社会人じゃなかったですから、正直、バブルも、バブル崩壊も、あんまり実感としてはないんですけど。。。)
で、そんな時、糸井さんが考えていたこと。
「仕事が楽しくなくなっていた」
「プレゼンテーションに参加しているうちに、だんだん、自分の考えがなくなって、勝つことそのものが目的のようになってくる」
「他人の思惑に自分の人生が左右されていくという予感は、どうにも耐えられないものだった」
あんなトップ・クリエイターでも、そんな想いを抱くんだと、意外な一面を見たような気がしました。
トップを走るものが抱く悩み、といったところでしょうか?
フリーライター界の「どぶさらい」こと、私には無縁な話のような気もしますが(笑)。
それにしても、「本当に自らのイニシアティブでやりたいことができる場をつくること」。
これは、僕も、「必ずやってみたいな」と思っていることの一つです。
そして、「それで食べていく」ということも、ぜひ実現したい――。
そのためには、とても参考になることの多い1冊だったと思います。
1人のコピーライターとして、1人のクリエイターとして。