2010年03月04日

新・日本のお金持ち研究。

「富裕層にウケるような切り口で原稿を書いてください」

フリーライターの仕事をしていると、こんな風にターゲットを絞った原稿依頼をいただくことがあります。

でも、冷静に考えてみると、富裕層というのは一体どんな人たちを差しているのでしょうか?

…と思って手に取ったのがこの本です。


新・日本のお金持ち研究

新・日本のお金持ち研究

  • 作者: 森 剛志
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/10/16
  • メディア: 単行本




図書館で偶然発見した本ですが、先日読んだ「となりの億万長者」の日本版のような内容かなと思い、読んでみることにしました。

で、本の中身はというと、全国高額納税者名簿からお金持ちをピックアップし、アンケートに応えてもらった内容から富裕層の実態を暴くというもの。

正直、アンケートに応えている数もかなりのブレがありそうなので、これだけで正確な分析ができるのか疑問は残りますが、

それにしても、おおよその正体が見えてきて、なんとなく興味深い内容になっています。

例えば、お金持ちは、子どもに財産を残すのではなく、教育への投資をしたいと考えている、とか。

例えば、本当の富裕層で流行りに流される人たちは少数。世の中の富裕層ビジネスに捕まるのは、富裕層に憧れる偽・富裕層が多い、とか。


この結果から考えると、「富裕層向けの原稿を」と依頼があったら、

富裕層に憧れる、偽・富裕層のハートをくすぐる原稿を書けば、

一番リアクションが高いということになりそうです。



う〜ん、それはそれで、なかなか難しい注文のような。。。


posted by もっぴ at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック