またまたビジネス書の名著から。
前々からその名前は耳にしていたんですが、手に取るのは初めて。
内容は?というと、成長著しい一流企業と、衰退しつつある同業他社(ちょっとニュアンスが違うかな)との比較を行い、一流企業に見られる共通項を探る、というもの。
その中で導き出されているのが、
・時を告げるのではなく、時計をつくる
・基本理念を維持し、進歩を促す
・カルトのような文化
・大量のものを試して、うまくいったものを残す
などなど。
「どうしてその企業を選ぶのか?」、「その理由は結果から導かれる後付けではないのか?」など、どうしてもある種のバイアスがかかっている感じがぬぐえない部分はありますが、、
それにしても、本書内の解説にあるように、「これらの条件は、すでに企業が飛躍的に成長する前から現れていた」ということを真に受けるならば、、
個人事業主でも事業に活かす部分は多いにあると感じます。
ただ、きっと、同じような条件の下で、衰退していった企業はたくさんあるわけで、
こうした条件を守れば、「必ず一流企業になれる」のではなく、
この条件を守っていれば、「一流企業になれる確率がちょっと上がるかも」ぐらいに捉えていた方がいいかもしれません。
それに「いい企業」を図る尺度は、おそらく主観でしかありません。
例えば、著しい成長を遂げた企業が、誰にとっても「いい企業」なのか。
とりわけ、猛烈に社員を仕事へと駆り立て、大勢の脱落者を出すこともいとわないという「カルトのような文化」という条件は、
僕の中では、「いい企業」の定義には入りません。
…もちろん、なあなあで仕事するのはダメだと思いますが。。。
ともあれ、各界著名人の中には、自らのお勧め本に『ビジョナリーカンパニー2』を挙げる方が多いようなので、
この本の真価は、そちらを読んでから判断したいなと思います。
2010年03月09日
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