2010年03月09日

生きてこそ。

ちょっと「ビジネス書」というのとは毛色が違う一冊ですが。。。


生きてこそ―もう一度、“幸”つかむまで

生きてこそ―もう一度、“幸”つかむまで

  • 作者: 野口 誠一
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本




昭和53年に「倒産者の会」を興した人物として、メディアで取り上げられることも多い「八起会」の会長、野口誠一氏の著書です。

これもたまたま、図書館で見つけて衝動“借り”してみました。


本の冒頭、こんな話が出てきます。

先日、会社を経営していた夫が、
倒産を苦にして自殺してしまいました。

義理の父も、それを悲観して後を追ってしまいました。

「せめて二人の葬式だけは」と思うのですが、
債権者が毎日毎日押し掛けてきて、
家の中がめちゃくちゃな状態なんです。

私は、何から手をつけたらいいのでしょうか……。

八起会に寄せられた電話相談




重い。重すぎます…。

本の内容は、終始こんな内容が続くわけではなく、再起を図る人などのたくましい姿も描かれているんですが、

やはり現状は厳しいものがあるのだろう、と思います。


決して自らヘマをしたわけではなく、

取引先の倒産のあおりを受けて、

バブル期の大規模設備投資があだとなって、

人生の坂を転げ落ちるように、倒産へと至ってしまった人も多数。


根っからの真面目で、正直だけが取り柄の経営者だから、

「死んでお詫びしよう」「債権者に合わせる顔がない」と、

「自殺してけじめをつける」という選択肢を選んでしまう。



人生って、本当に何か起こるか分からない、と

改めて思い知らされます。



ただ、そんな時、結局、

損得勘定抜きで支えてくれるのは「奥さんや子供たち」。


やっぱり、家族は大切にしなきゃいかんですね〜。


posted by もっぴ at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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