ちょっと「ビジネス書」というのとは毛色が違う一冊ですが。。。
昭和53年に「倒産者の会」を興した人物として、メディアで取り上げられることも多い「八起会」の会長、野口誠一氏の著書です。
これもたまたま、図書館で見つけて衝動“借り”してみました。
本の冒頭、こんな話が出てきます。
先日、会社を経営していた夫が、
倒産を苦にして自殺してしまいました。
義理の父も、それを悲観して後を追ってしまいました。
「せめて二人の葬式だけは」と思うのですが、
債権者が毎日毎日押し掛けてきて、
家の中がめちゃくちゃな状態なんです。
私は、何から手をつけたらいいのでしょうか……。
八起会に寄せられた電話相談
重い。重すぎます…。
本の内容は、終始こんな内容が続くわけではなく、再起を図る人などのたくましい姿も描かれているんですが、
やはり現状は厳しいものがあるのだろう、と思います。
決して自らヘマをしたわけではなく、
取引先の倒産のあおりを受けて、
バブル期の大規模設備投資があだとなって、
人生の坂を転げ落ちるように、倒産へと至ってしまった人も多数。
根っからの真面目で、正直だけが取り柄の経営者だから、
「死んでお詫びしよう」「債権者に合わせる顔がない」と、
「自殺してけじめをつける」という選択肢を選んでしまう。
人生って、本当に何か起こるか分からない、と
改めて思い知らされます。
ただ、そんな時、結局、
損得勘定抜きで支えてくれるのは「奥さんや子供たち」。
やっぱり、家族は大切にしなきゃいかんですね〜。
2010年03月09日
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