「言葉遣いやマナーの勉強になるという理由で、飲食店などの接客のアルバイトを経験した方がよいと考えている若者が多い」という内容の産経新聞の記事を発見しました。
いつも人事担当者の方にインタビューする感想からすると、
「接客のアルバイトは就職に有利」というのは、おそらくほぼ間違いない事実だと思います。
例えば、営業職や接客・サービス業の企業なら、まあ、詳しく説明はいらないでしょう。
でも、エンジニア職や工場の生産管理などではどうか?
むしろ、こういう職種だからこそ「コミュニケーション能力」が重要なカギを握るといっても過言ではありません。
開発や生産の現場では、一人でモノを作り上げるということはほぼ皆無。
開発チームのメンバーだけでなく、外部のスタッフなどとも意思疎通を図らなければいけません。
新商品の開発などには、企画をプレゼンする能力なども必要になってくるはずでず。
また、工場のラインを管理するのは、そこで働く従業員と良好な関係を構築できるかどうかが生産性を大きく左右してきます。
…と、組織の一員として働く以上は、理系職種にも「コミュニケーション能力」が必要になってくるわけです。
さらに、これはちょっと偏見があるかもしれませんが、
総じて、理系の方は、開発などには熱心に取り組むが、周りと意思疎通する能力が弱いことが多い(と、人事の方がおっしゃることが多い)。
…と書くと、理系の方に怒られそうですが、
でも、人事の方がそう思っているということは、逆に、接客などでコミュニケーション能力を磨いておけば、それだけで他の学生と「差別化」が図れるわけです。
まあ、接客のアルバイトだからといって、一概にすべてが有利に働くかというとそうでもないと思いますし、
何の目的もなしに接客のバイトをころころ変えていたら、「この人は何事も長続きしないのかな」とマイナスイメージをもたれてしまうケースもあるかもしれませんが、
いずれにしても、「接客=就活に有利」という図式は、かなり正しいと思います。
「給料安いし仕事もシンドイから、そろそろ辞めようかな」
そんな風に思っている方も、「将来いい給料をもらうため」と思ったら、逆に安いぐらいだったりして。
…ちなみに、僕の学生時代のバイト歴は、
「ショッピングセンターの閉店後清掃」、
「コンサート会場の設営・撤去作業」、
「地元の幹線道路の交通量調査」……。
今までの説明に、説得力のないことこの上ない(笑)
それでも現在、自分の好きな仕事ができているんですから、
まあ、結局、深く考えないのが一番、ということなのでしょうか?
ちゃんちゃん。
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