先日、同じようにセールスの古典的な名著として知られる「ホイラーの法則」を読んだばかりですが、
クロージングまでのトークの組み立て方など、より具体的で実践的な手法が満載された同書と違い、
こちらの「1分間セールスマン」では、もっと精神的な部分といいますか、小手先のテクニックではないマインドに力点を置いたような一冊になっています。
例えば、
もっと愉快に、
もっと経済的にも成功し
しかも楽しむには、
自分が欲しいものを追うのをやめ、
他の人々が欲しがるものを
得る手段をしはじめる時である。
だとか、
人々はわれわれのサービスや製品や
アイデアを買うのではない。
それを用いるのを想像した際に、
どんな気持を起こさせるかを買うのである。
などなど。
ちょっと理想論的で、現場の営業スタッフからは、「そうはいってもねぇ・・・」なんて声が聞こえてきそうな気もしますが、
それにしても、こういったセールス手法を目指し、それを確立することができるとしたら、どれほどストレス・レスな毎日が待っているかと想像すると、
一度チャレンジしてみる価値はあると思います。
バリバリ飛び込み訪問営業をしていた、新卒のあの頃にこの一冊を手にしていたら、
きっと間違いなく仕事へのスタンスが変わっていただろうな〜と思う一方、
営業の仕事が楽しくなって、フリーライターになっていなかったのでは?なんて考えると、
出会わなかったのも必然、というべきでしょうか?
いずれにせよ、営業職に従事する方でなくても、「相手の立場に立って物事を考える」という思考の組み立て方は、自分を売り込むシーンで必ず役に立つはず。
「売り込みベタだな〜」なんて方には、心の負担を軽くしてくれるという意味でも、ぜひおすすめしたい良書です。