どうやら、その国債募集の広告が話題を集めているらしいです。
なんでも、その広告によれば「国債を持っている男性は女性にモテる」んだとか…。
最近の女性たちも、結婚相手に求めるのは「安定感」のようですが、
それを逆手にとったようなPRを展開し、少しでも国債のターゲットを若年層にまで広げたいというのが思惑のようです。
ただ、今回初となる「固定3年」の個人向け国債の発行条件を見てみると、
その利率は、0.19%…。
確かに、日本国内では「絶対的な安定感を誇る」というのは分からんでもないですが、
これだけ低利率の国債に、せっせと働いたお金を預け続ける男性って、果たして「安定感がある」といえるのでしょうか?
もう少しだけ金融の知識を学習すれば、ソブリン・リスクに備えた国際分散投資を考えてみたり、
それほど詳しくなくても、ネットで情報を拾えば、預金保険機構が1000万円+利息分まで保障してくれるネット定期の方が有利だとすぐに分かりそうなもの。
まあ、「変動10年」は、今後の金利上昇のリスクヘッジにもなりそうですから、それなりにいい商品かな〜とは思いますが。
「安定感」「安心感」に対する価値観も人それぞれですから、
「国債を持つ人=安心できる人」という考え方があってもいいとは思いますが、
「モテたいから」という動機で国債を購入する男性を、女性たちがどう見るのかははなはだ疑問…。
英誌では「性的魅力に訴えた広告」などと揶揄されているそうですが、
小手先のPRに出る前に、きちんと財政健全化への道筋を示す方が、よっぽど大きな訴求に繋がるのでは、と思います。
…ま、でも、1万円の購入で本当にモテるなら、買わんでもないけど(笑)
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