まあ、当然の流れなのでしょうが、これによって日本振興銀行の立て直しはかなり険しい道のりになることは確実です。
04年、旧UFJ銀行による捜査妨害事件がありましたが、
結局、当時のUFJ銀行は、合併して「三菱東京UFJ銀行」としての再出発を余儀なくされました。
元々、ブラックな噂が絶えなかった日本振興銀行ですから、きっとこうした他行との合併というのもそう簡単ではありません。
もし経営破たんということになれば、少なからず日本経済にインパクトを与えるわけで、これに端を発した経済危機…なんてことにならなければいいですが。。。
ところで、前会長の木村氏といえば、あの竹中平蔵氏のブレーンとして活躍し、数々の著書も書かれているなど、ビジネス書界ではそれなりに売れっ子的な存在。
なにを隠そう、僕も、木村氏が書いた『投資戦略の発想法2010』という本を持っています。
これ、全般的にはかなりざっくりとした内容ですが、投資に関する基礎的なトピックが網羅されていて、なかなかの良書だと思っています。
日本振興銀行についても、貸し渋りにあえぐ中小企業に特化した融資事業には、それなりに意義があるのでは、と個人的には好意的に見る部分もあったんですが、、
冷静に考えてみれば、大手銀行が貸し渋る企業を対象にすれば、それなりにリスクの高い投資先に融資し続けないといけないわけで、
そりゃ〜、事業としてはなかなかうまくいかないですよね。
やはり、理想と現実、理論と実践は違うということでしょうか。
【関連する記事】