タイトルそのまま、お金に関する本。
2008年に発刊されて、それなりに売れた本だと思います。以前、パラパラと書店で立ち読みした記憶があったんですが、図書館で発見したので改めて読んでみることにしました。
全般的にオーソドックスなお金のガイド本といった感じですが、個人的には家の購入法などは面白いな、と。
例えば、家の購入を判断する基準として、同様の家の賃貸相場の200倍を基準に優劣をつけるとか、30年後の資産価値を考えてみるとか、
単に、多額の住宅ローンを怖がるのではなく、一つの資産として「自宅」の価値をきちんと見極めれば、
逆に、老後に向けた資産形成にも役立つという発想がなかなか面白いなと思いました。
…ただ、30年後の資産価値なんて、今から予想してもどうなるかなんてわからないわけで、
「未来は予測不可能」という前提に立って、いろんな「たられば」を想定しておかないと、かなりリスクの高い決断になりそうですが。。。
あとは、個人的に大賛成なのが「カードを使ってお金を管理する」という方法。
この手のマネー本には、「カードにハサミを入れましょう」という類のものが多いんですが、
この本では、「請求書を見ればお金の使い道が明確になる」という理由で、カードでの支払いを奨励しています。
ただ僕は、カードで支払わないと純粋に損をする、というでカードは最大限活用したいな、と。
この本では、生涯に使う生活費をざっと1億2000万円と見積もっていますが(この金額には賛否両論あると思いますけど…)、
仮に、そのうちの1億円分を、ポイント等で1%分還元されるカードで支払ったとすると、100万円が戻ってくる計算になります。
カードを使わなければ、この100万円が消えてしまうわけです。
それって、絶対に損ですよね?
…まあ、キャッシングなどには絶対手を出さないといった前提はありますが、カードはやっぱり使いたい!というのが僕の持論。
果たして、皆さんはいかがでしょうか?
…とまあ、お金にまつわるいろんな着眼点を与えてくれる一冊。
いまから「貯蓄を!」「投資を!」という方なら、一度覗いてみてもいい本だと思います。
2010年07月30日
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