いや〜、話し方ひとつで、人を動かせたら。
図書館で衝動借りしたんですが、なんでも慶應義塾大学の博士課程を終了した心理学者の方が書いた一冊のようです。
で、内容なんですが、冒頭いきなり、
「話し方そのものは、人を動かすうえでそんなに重要なことでもない」と語りはじめ、
まずは自分に対する評価を高める、人間的な魅力を上げることに力を注げ、と解説しています。
おお? 話し方の本だったのでは???
確かに「評判の良い人」なら、「話し方なんて関係なく人を動かせる」のは分かりますが、それってすでに「話し方で人を動かす」というタイトルと乖離していませんか?
後半には「どんどんウソをつこう。そして、ウソをつく能力を磨こう」だとか、
「お金で釣れ」というタイトルのページでは、「金銭的な報酬を与えるというやり方は、人を動かすうえで、ものすごく力のある方法なのだ」なんて解説しています。
ええ? それなら、『「お金」で人を動かす「超」金銭術』」といったタイトルの方がいいのでは?
…と、イカンイカン。もちろん話し方のテクニックを紹介する部分もあって役立つことも多いと思いますが、
「ウソ」や「お金」で人を動かせるという思考回路は危ういと思いますし、どうしても個人的に納得いかないという思いが強くて……。
ともあれ、なんとかして「人を動かしたい!」と考えている方は、一度中身を覗いてみてはいかがでしょうか?
2010年08月01日
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