タイトルに興味をそそられて…。
僕の父親は、高校時代に卓球に情熱を燃やしていたようで、出身地の渥美半島で上位入賞したというのを、ことあるごとにひけらかしてきてかなわんのですが(笑)
そんな(どんな?)、卓球でオリンピックに出場した経験を持つという、ウチの父親とはまさしく雲泥の差の実績を誇る、気鋭のスポーツジャーナリストが書いた本です。
で、その内容は、至極単純明快!
タイトルが示す通り、"「天才」は存在しない、すべては「努力」だ”という筆者の主張が、それを証明するという事例とともに書きつづられています。
まあ、内容は本当にこれに終始するので、それを伝えるとなんだかつまらない本のように思われるかもしれませんが、努力がいかに人の成功に影響するのかを、とりわけスポーツの面から実例を挙げて解説していて、「どうせ俺には才能がない」なんていうネガティブ思考をお持ちの方には、とても大きな勇気を与えてくれる一冊だと思います。
しかも、とりわけ「生来の才能」がモノを言うと考えられがちなスポーツの世界においても、どうしようもない身長さ、体格の違いを除き、基本的には「努力の違い」「練習の量×質」が成功を左右する一番の要素だというのが筆者の主張です。
もちろん、この内容の意義を唱える方も多いと思いますし、そもそも「じゃあこの主張が目新しいか?」と言われると、決してそうではないと思いますが、
自分の才能を悲観するのではなく、まずは情熱を持って努力を続けるようにしよう!なんて思わせてくれるのが、この本のいいところではないかな〜と。
…そんな、ポジティプ・シンキングに浸りたい人には、なかなかの良書だと思います。
2010年09月04日
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