先日の良書からのつながりで。
先日、偶然手にした『非才』という本がかなり良くて、その中でたびたび引用されていたことから読んでみた一冊です。
この本もかなりいい! …というか、『非才』同様、能力=才能という定説に鋭くメスを入れる感じが、努力派の自分にとってはとても心地よい感じがします。
ただ、1万時間という努力の必要性を説く一方で、「好機」に恵まれることも「天才」を生む重要なファクターだと語られています。
例えば、プロスポーツ選手には、圧倒的に学年内で早く生まれた人が多い。日本で言うなら4〜6月ぐらいの人が多いらしい。
成長が早いことで同学年内で常に優位にたつことができ、それによってより高いモチベーションで練習ができたり、選抜メンバーなどに選ばれて高いレベルの練習に参加できたり…といったプラスの要素が働くことが天才を生む要因になっていると書いています。
どおりで! 2月下旬生まれの僕がなかなか体育で好評価を得られなかったわけですね。得意科目じゃないと思うと、よけいに体育自体にも興味が湧かなくなってきますし。
実際に50m走などのタイムを見てみても、同学年でも中の上〜上の下ぐらいでしたから、一学年下なら間違いなくトップクラスだっと思います。
それだったら、何かと選抜メンバーに選ばれて、スポーツ選手としての才能が開花していたかもしれません。
…なんて「たられば」を言っていてもしょうがないですけどね。逆にスポーツの才能が開花しなかったからこそ、こうやって文化系の仕事ができている、といえなくもないわけですから。
最近、「努力しても必ず成功するわけではないが、努力しなければ必ず成功しない」というのが、僕の座右の銘的なフレーズになっているんですが、
結局のところ、そういうことなんだな〜としみじみ感じさせてくれる本です。
それにしても、アマゾンのレビューでは、訳者である勝間さんへの批判がスゴイ感じですが、そういった部分を抜きにしても読んで損はない一冊じゃないかな〜と思います。
2010年10月11日
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