一応、求人関係の仕事をいろいろやっている関係で。
時期的なこともありますが、毎年のように秋になると就職活動関連のお仕事をいただくことが多くなります。
2011年に引き続き、2012年の就活戦線も非常に厳しくなりそうで、現在の大学3・4年生は大変だな〜と思いながら、仕事をすることも多いんですが、
そんな中、図書館で就活関連の本を見つけてみたので手に取ってみました。
タイトルは「勝つ!就活」。「勝つ」という定義は人それぞれだと思いますが、誰かに勝たないと内定を獲得できないという意味では、勝敗のはっきりでる戦いかもしれませんね。
ただ、就活で問われるのは人としての総合力。勉強を頑張ったとか、部活に精を出した、ということも大切な要素かもしれませんが、学校では磨かれない「人間力」みたいな部分が問われるだけに、学生さん側に戸惑いが大きいのも分かるような気がします。
今まで受験勉強のためにひたすら頑張ってきて、大学に2年半通った時点で、「勉強以外の人間力」を問われても、対応しきれないというのが正直な感想ですよね。
…せめて中学生や高校生の頃から、もっと将来の夢や目標を意識し、それに向かって努力を続けていくことを奨励していかないと、なかなかこういった就活時に感じる「漠然としたギャップ」というのは埋まっていかないような気がします。
と、前置きが長くなりましたが、本の内容は?と言いますと、従来の就活マニュアルに対する批判が基本スタンス。「自己分析は無用」、「会社研究はほどほどに」など、就活マニュアル本には当然のように書かれている内容をばっさりと切り捨てている部分が目立ちます。
個人的に共感できるのは、「実力と努力ではなく、大きく運が左右する」というお話。正直、人事担当者とのフィーリングで決まる部分も多いですから、いくら努力しても、会社の風土、ひいては担当者の好みに合わなければ、いくら実力があっても、いくら努力しても、内定を獲得できないケースもあります。
ただ、就活マニュアル本を読む人は、どうしたら自分をアピールできるだろう?と悩む人がメイン読者なわけで、この本にあるように、「御社の商品を10個ほどお貸しください。2時間以内に売ってきてみせます。それで私の営業力を判断なさってくださいませんでしょうか?」みたいなことを面接で言える度胸と自信があるなら、この類の本を読まなくても、営業職としていろんな企業から内定が勝ちとれると思います。
…そんな大胆なことができれば誰も苦労はしないですよね。。。
また、「花形企業は最初から志望するな」というアドバイスもありますが、そういった業界に入りたいと願う学生が多いのも事実。…というわけで、出版関連で働く先輩から少しだけ個人的にアドバイスするとすれば、みんなが知っている出版社ではなく、中・小出版社や、下請けで制作を請け負う編集プロダクションなどを狙うこと。ここなら実務経験をしっかりと詰めますし、将来的には大手出版社への転職する道も。僕みたいなフリーの立場で活動することだって可能です。たぶんテレビ業界なども同じような構造のはず。もし参考になればいいですけど。
だいぶ脱線した感もありますが、既存の就活マニュアルとは違う視点を教えてくれる本であるのは確か。就活マニュアル本はなんか違う!と感じられる方なら、一度手に取ってみて損はないかな〜と思います。
2010年10月15日
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