頭がよくなる思考法 天才の「考え方」をワザ化する (ソフトバンク新書)
- 作者: 齋藤 孝
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 新書
こちらは図書館で手にした一冊。「頭がよくなる」とは、なんだか軽い感じがしないでもないですが、ベストセラー&有名人の著書ですし、どんなものかな〜と読んでみました。
基本的には「物事の考え方」のお話。
発想を柔軟にして新たなアイデアを見つけるためには、既存の前提に縛られるのではなく、一旦「常識」というタガを外してみたり、全く違った視点から見ることがいかに大切なのか、ということが書いてあります。
そうは言っても「常識という色眼鏡」はなかなか外せないもの。それをうまく外す方法論みたいな部分にも踏み込んだ内容になっています。
また、「感情」を上手に隔離しながら、「否定」の議論を繰り返すことで、よりよい正解を導き出していくことが大切だ、とも。
ただ、個人的には、この「感情を切り離す」という部分がかなり難しくて、日本人には「否定」を繰り返すディスカッションの中で何かを生み出すという作業は、お互いに相当な信頼関係とコミュニケーション能力がない限り、人間関係まで崩壊する危険性をはらんでいるような気がします。
もちろん、この本の中でもそのリスクには触れていますが、自分なりのアレンジなり、方法なりを確立することは必要かもしれません。
現に、自分の妻に、この「否定の繰り返しの中から正解を生み出す」という方法を試してみると、最終的には相当に高い確率で「夫婦喧嘩」にまで発展しますから(笑)
あ!、うちの場合は、前提条件である「信頼関係」に問題があるのかも。。。