いや〜、これは面白い! 今までなんで読まなかったんだろ。
たぶん野球ファンの方には、あえて語るまでもない作品だと思うんですが、大リーグの中で最も資金的に恵まれていない球団の一つだった貧乏球団・アスレチックスを、
限られた予算の中で効率的に有望な選手を獲得することで、常勝軍団へと作り変えたカリスマゼネラルマネジャーにスポットをあてた一冊。
最近、スポーツライター的な仕事はとんとご無沙汰ですが、この本を読む前と後では、野球に対する見方もだいぶ変わるような気がして、
改めて「野球って奥が深いな〜」なんて考えさせられたりします。
この本に登場するゼネラルマネジャー・ビリービーンが、選手を獲得する際に注目するのは、ちょっと変わった成績です。
例えば、出塁率、四球、長打率など。
守備に関する数値はバッサリ切り捨てていますし、
盗塁数に至っては、アウトになる危険を冒す行為であると捉えて、マイナスの要素に上げているぐらい。
本当にユニークな着眼点だな〜と感心します。
優勝までの道筋を、具体的な勝利数で表現したり、その勝利数のためには、どれぐらい得点し、どれぐらいの失点に収めればいいのかを分析したり。
ビジネスにも応用できそうなアプローチがたくさん含まれているような気がします。
野球好き、論理的な思考が好きな方には、とても面白い本だと思いますね。
…まあ、僕が、基本的に野球好きだからかもしれませんが。。。
2010年11月17日
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