![生き方―人間として一番大切なこと [単行本] / 稲盛 和夫 (著); サンマーク出版 (刊) 生き方―人間として一番大切なこと [単行本] / 稲盛 和夫 (著); サンマーク出版 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41TPQ6NDT3L._SL160_.jpg)
確かに、内容を知らずしてこれを真剣に読んでいる友人がいたら、「大丈夫? 何か悩みでもあるの?」と思わず声をかけたくなってしまう。それぐらいストレートなタイトルの一冊。
サンマーク出版の『生き方』。このブログにも何度が登場しましたが、京セラの創業者にして、現在はJALの再生請負人でもある、稲盛和夫氏が書いた本です。
生き方。
あまりに漠然とし過ぎていて、普段あまり考えたこともないトピックだと思いますが、
改めて思い返してみると、「じゃあどんな生き方がいいのか?」って難しい命題ですよね。
そんな人生のテーマともいうべき難題に、稲盛さんが丁寧に答えを与えてくれています。
・努力を重ねれば平凡は非凡に変わる
・現場で汗をかかないと何事も身につかない
・つねに内省せよ、人格を磨くことを忘れるな
・どんなときも「ありがとう」といえる準備をしておく
・「他を利する」ところにビジネスの原点がある
などなど、タイトルを拾っただけでも、思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか?
全般的に稲盛さんの宗教観とも繋がる部分が多く、その当たりはやや好みが分かれる部分かもしれませんが、
単なる小手先のテクニック論ではなく、社会人としての「心構え」を説くような、より人間の本質に訴えかける内容になっています。
結局は「努力」「誠実」といった当たり前のことが継続できるかどうか。それが一番なんだなと改めて感じさせられる一冊です。
仕事や日々の暮らしに疲れた時、パラパラと読んでみるといい本かもしれませんね。