2010年12月11日

仕事は楽しいかね?。

先日、『2』を読んだもので…。

仕事は楽しいかね? [単行本] / デイル ドーテン (著); Dale Dauten (原著); 野津 智子 (翻訳); きこ書房 (刊)

『2』の方は、組織の在り方、上司と部下の関係について書いた一冊になっていましたが、こちらの『1』の方は、仕事への取り組み方、考え方などを諭したもの。

『2』と同様…というのも変な感じですが、スト―リー仕立てになっていて、とても読みやすいのが特長ですね。

ありきたりな成功本では、「とにかく真面目に努力する」みたいなのが推奨されていて、ついつい「そればっかりでもないでしょ?」なんて疑問を挟みたくなってしまうんですが、

その点、この本は、巷の自己啓発本とはちょっと視点が違っているのが魅力的だな〜と思います。

例えば、こんなことが書かれています。

これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。
“遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る”

問題は、才能のあるなしでもなければ、
勤勉かどうかってことでもない。
コイン投げの達人じゃないってことなんだ。

…ここだけ切り取ると、なんだか意味が分からないかもしれませんが、

成功者のエピソードというのは、かなりの割合で、「後付け」の理由が乗っかってしまっていて、

本当は偶然に成功しただけだったとしても、「あそこでこうしたから成功したんだ」とか、「こういった考えで行動したのが良かった」なんて形で、「成功の理由」を事後的に盛ってしまうことが多い。

…まあ、この辺は、マスコミがいけない部分もあって、なんとなく自戒の念も込めて、という感じにはなるんですが。。。

で、そんなバイアス?の説明について、この本の中では、「コイン投げ」の例え話を挙げています。

コイン投げを1000人の参加者が一斉に行うと、連続して7回投げ終わった時点で、表が出続ける人が確率的に8人ほど現れる。

8/1000の確率。その数字だけをみると、なかなかスゴイ感じがしますよね。

で、こうなってくると、「その生い立ちを聞かれたり、急にアドバイスを求められるようになる」とこの本では書いています。

確かに。ビジネスで少し成功すると、いろんな人が寄ってくる。そんなシーンってよく見られますよね。

でも、それって純粋にその経営者の実力かどうかは変わりません。コイントスと同じ理屈で、「なんにも考えずにただ投げ続けているだけ」だったりするわけです。

じゃあ、成功を掴むためにはどうすればいいか。人よりも数多く表を出すにはどうしたらいいか。

そう。単純に「人より多くコインを投げる」。それに尽きるわけです。


いろんなことにチャレンジする。とにかく手を出してみる。

そして、成功するか否かは天に任せる。

そういう意味では、新たなことに挑戦し続けるという「努力」、未知の分野に挑み続けられる「才能」は必要かもしれませんが、

コイントスをし続けることなら、なんだか自分にもできそうですよね?


…とまあ、本のニュアンスとは若干違うかもしれませんが、終始こんな感じで、新しい考え方を与えてくれるような内容になっていますので、

現状の仕事への取り組み方になんとなく「行き詰まり感」のある方には、なかなか刺激的で面白い内容ではないかな〜と。


ちなみに、そのほかにも…、


成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ。


彼らはね、他人を凌駕する人材になろうとしているけど、
それを他人と同じような人間になることで
達成しようとしているんだ。


問題は、平均より上の人があまりに多くて、
みんな普通になってしまっているってこと


新しいアイデアというのは、
新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。


などなど。

アウトローな生き方をまっしぐらで進行中のフリーライターにとっては、なんだか背中を押してくれているような言葉が多くて、心地よかったりするんですが(笑)、

そんな自分の嗜好を抜きにしたとしても、何かにチャレンジしたいと考えている人にとっては、とても大きな勇気をもらえる一冊だと思います。

posted by もっぴ at 10:02| Comment(5) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
普段は小説専門の私ですが
もっぴさんの記事を読んでいると
こういった本にも
すごく興味が持てます。

チャレンジ精神は
いつまでも持ち続けたいものです^^
Posted by MK at 2010年12月11日 11:52
MKさん。コメントありがとうございます! 

…もっときちんと書かないかんな〜と思っているんですが、でも、そういっていただけるとうれしいです!!  

MKさんは小説専門なんですね。

特に小説はネタばれになってしまうと意味ないので、あんまりブログにアップしたりしませんが、

また機会があればそっち方面も記事を書いてみようかな。

逆に、何かお勧めがあればぜひ教えてください!!
Posted by もっぴ at 2010年12月12日 08:03
おお、いまぼくが「あるくみるきく」で連載している「私は、あなたの心が読めます」シリーズと同じ計算。スゴイ偶然ですね。

よく考えるんです。わらしべ長者の話です。わらを持って「ただ歩いているだけ」か、「わらが必要そうな人を探し意図的にその前を歩いている」のか。

コイントスもただ投げるだけか、表が出るように念じて投げるのか。

神の視点から見ると、ビル・ゲイツが成功しようと、もっぴさんが成功しようと、「誰か人間が一人成功した」という事実だけです。ぼくらが蝶々Aがカマキリに食われた、蝶々Bが子孫を残せた、というのに関心がないのと同じように、神はビル・ゲイツが成功しようともっぴさんが成功しようと関心がない!

となると、蝶々A並みに弱い僕は、どうサバイバルしていけばいいのか? どうワラを使って生きていけばいいのか。ただワラを持って歩いているだけでいいのか? そんなことを考えました。

以前、「昔話を深読みして成功法則を探る」みたいな企画を考え出版社に売り込んだんですが、ボツりました。残念。
Posted by ぐるぐる at 2010年12月12日 12:10
ぐるぐるさん、いつもコメントありがとうございます! 

考えると、この話って結構深いですよねぇ〜。

なんとなく「ワラが必要そうな人を探す」という意味での努力は必要な気がしますよね?

ワラを必要としてくれる人に出くわす可能性を上げる作業というか。

例えば、単純に「もっと多くの人と出会える可能性が高い」であろう繁華街に足を運んでみるとか。

あとは、ワラがダメなら「違う何か」を持って歩いてみるという意味での創意工夫は必要なのかもしれないですね。

…まあ、そう思わないと、「人間ができることって何にもないじゃん!」と、自暴自棄になってしまいそうですから(笑)

Posted by もっぴ at 2010年12月12日 14:05
おお、その通り。乾杯。
Posted by ぐるぐる at 2010年12月13日 14:28
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