相方に頼まれた醤油を持ってレジに並んでいると、
前にいたご年配の女性から、
「あの、先にどうですか?」と声を掛けられました。
僕が商品を一つだけ抱えて待っていたので、
気を遣っていただいたんでしょうが、
なんだか若いモンがご年配の方を差し置いてレジを済ますなんて、
どうも気が引けて、「いいですよ、待っていますから」とお返事しました。
…でも、なんだか、後味の悪い顔をされたのがとても印象に残りました。
今日、家の近くの別のスーパーで、
相方に頼まれたすりごまの袋を持ってレジを待っていると、
前に並んでいたご年配の女性から、「お先にどうぞ」と声を掛けられました。
一瞬、迷いましたが、「すみません」といって、レジを譲っていただきました。
別れ際、「ありがとうございました」と声を掛けると、
なんとも満足げな笑顔をされたのが印象的でした。
親切を受けた分、今度はどこかで、
僕が、誰かに「親切のお返し」をしたいな、と思います。
人にちょっぴり親切にすることで、
された方はもちろん、した方もなんだか少しだけ心が満たされる。
そんな人との触れ合いって、とっても素敵ですよね?
そんな輪が広がっていけば、
日本ももっといい国になるんじゃないかな。
そんな風に感じた瞬間でした。
…久々の、センチメンタル・ライター、平井です。
特に理由はなくても、つい「いいです」とか「大丈夫です」なんて、断ってしまう。他人の世話になることを潔しとしない。そんな感じがします。「他人の世話になること=その人より下」みたいな序列意識が働くのかもしれません。
厳しく自己分析すると、ぼくはそんな感じがあります。ほかの多くの人は、どうなのかなぁ?
それにしても、こういう断り時に、「大丈夫」という言葉を使う人が増えたと感じています。つい自分も使っているかもしれませんが、あまり感心できる言葉の用法でないですね。
僕はなんとなく、単に「人にお願いをしたり、甘えたり、お世話になるのが下手」という感じですね。
人の頼みごとを受けるのは全然OKなんですけど、なんだか人にお願いをするのは落ち着かない。
何かの本に、「依頼を受けるばかりでも、今度は相手がお願いしずらくなって関係がうまくいかなくなる」と書いてあったのを覚えています。
なんとか「お願い上手」になりたいなぁ〜というのが、最近の僕の課題のひとつです。