![原発事故 残留汚染の危険性 [単行本] / 武田 邦彦 (著); 朝日新聞出版 (刊) 原発事故 残留汚染の危険性 [単行本] / 武田 邦彦 (著); 朝日新聞出版 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/618qp1lIFdL._SL160_.jpg)
テレビなどでもすっかりお馴染みの顔となった中部大学・武田邦彦氏の著書『原発事故 残留汚染の危険性』(朝日新聞出版)です。
いろいろ専門家の方は出てきますが、分かりやすく端的に物事を説明していただけるという点で、視聴者の方からも好感度の高い先生の一人ではないでしょうか?
本書では、原発の問題点などを分かりやすく整理した上で、発刊時点から取りうるベき対処法や注意点などを列挙しております。
よりタイムリーなトピックは、武田先生が頻繁に更新されているブログに詳しいですが、ざっくりと「原発の問題点・怖さは何なのか?」を掴むにはとてもいい一冊のように思います。
…ただ、本書の中にも「専門家のいう「安全だ」はあてにならない」という一文がありますが、そういう意味では、武田先生の意見が「絶対」ということもないかもしれない。
未曾有の大災害、人類が経験した事のない事態が数多く発生しているわけで、誰かに「判断を頼る」こと自体がそもそも間違いなのかもしれません。
具体的な数値がなかなか出てこないのは問題ですが、一人の専門家の意見を鵜のみにするのではなく、
幅広い知識や情報を集めながら、自分なりの判断、取捨選択をすることが大事なのかなと感じます。
さて、クレタ島人はウソつきか?
すべて専門家の言うことは疑え、とある専門家は言った。
疑うってことは大切だけど、そればかりだと疲れちゃいますよね。だから、少なくとも顔の見える間柄では、疑わないようにする。
専門家っていうのは、しょせんテレビや新聞、書籍を通し、一方的に情報を受けるばかりですからね。素人の素朴な疑問をブツけたいですわ。
そうですね。全てを疑っては生きていけませんし。
疑うのも、信じるのも、ほどほどのバランスが大事ということでしょうか。